ある日、
2階にいた私たちを、
庭にいる父が呼んだ。
「おーい」
誰か来たのかと思った。
1階へ降り、
庭へ向かおうとした時、
家の前の道路に年配の女性が倒れていた。
しかも、
近くには軽トラが止まっている。
最初、
状況が全く分からなかった。
- はねられた?
- 母?
- 通行人?
- 運転中に倒れた?
でも車には誰も乗っていない。
父に聞くと、
「おれを起こしてくれて、
その人が転けた」
と言った。
善意で助けた人が骨折した
父は、
庭で転倒していたらしい。
そこへ通りかかった女性が、
良かれと思って助けてくれた。
でも、
父を起こしたタイミングで、
女性が尻もちをついた。
そして、
起き上がれなくなった。
救急車を呼び、
病院へ。
結果は、
圧迫骨折。
父は無傷だった。
私はその時、
「こんなことってあるんだ」
と思った。
誰も悪人じゃない。
でも、
生活は簡単に崩れる。
個人賠償責任保険を思い出した
その時ふと、
最近よく見かけるチラシを思い出した。
個人賠償責任保険
というやつだ。
そういえば最近、
共済や保険会社がよく営業している。
私は以前、
「こんなの使うことある?」
と思っていた。
でも、
さらに思い出した。
そういえば、
自動車保険の特約で付いていた。
昔、
外すか迷った時、
保険屋さんに、
「月200円くらいやし、付けとけ〜」
と言われ、
そのままにしていたやつだ。
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▶ 「個人賠償責任保険は必要?|父の転倒事故で本気で調べた」(準備中)
かなり珍しいケースだけど…
気になって、
保険会社へ問い合わせた。
すると、
「かなり珍しいケースだけど、
保険対象になる可能性はあります」
と言われた。
しかも、
同居家族なので対象範囲に入るらしい。
私は少し驚いた。
でも、
さらに印象に残ったのはその後だった。
知り合いほど険悪になることもある
保険会社の人は言った。
「知り合いやご近所ほど、
保険を入れると逆に険悪になることもあるので、
そこは慎重に」
私は、
なるほどと思った。
今回の件、
誰も悪意がない。
- 父は転倒
- 女性は善意
- 結果は骨折
それだけだ。
だから逆に、
保険や責任の話が入ると、
急に空気が変わる。
「助けて」と言われたわけではない
さらに保険会社の人は、
「基本はお見舞いだけで終わることが多いですよ」
とも言った。
そして、
「助けてと言われたわけではないので、
相手側にも“自己責任”の考えがあります」
とも。
私はその時、
「悪意がなくても、
人は他人の生活を揺らしてしまう」
のだと思った。
しかも、その女性は独居だった
さらに驚いた。
その女性、
独り暮らしだった。
しかも、
- スマホ
- マイナンバーカード
- 保険証
を全部、
首から下げていた。
私は思わず、
「やっぱり大事なんだ」
と思った。
家族には、
「先輩やん(笑)」
と言われた。
最近の私は、
「首からぶらさげなきゃ」
が口癖だ。
モノを置いてくることが増えたから。
でも今回、
私は少し本気で思った。
独りで倒れた時、
“すぐ身元確認できる状態”
は大事なのかもしれない。
「私は大丈夫」が一番難しい
実はその女性、
パーキンソン病を持っていた。
私は以前、
母に聞いたことがある。
「パーキンソンって、
運転は大丈夫なん?」
すると母は、
「本人は大丈夫って言ってる」
と言った。
最近見た、
新潟のバス事故のニュースも思い出した。

あの運転手も、
持病があったという話だった。
私は最近、
運転しながら考える。
「私は大丈夫」
って、
一番判断が難しい言葉なのかもしれない。
最近、車間距離を少し長くしている
私は最近、
少しだけ車間距離を空けるようになった。
別に、
誰かを疑っているわけじゃない。
ただ、
- 体調
- 加齢
- 持病
- 判断力
- 偶然
で、
人は急に止まれなくなる。
そして、
私自身もいつか、
「私は大丈夫」と思いながら、
何かを落としていくのかもしれない。
まとめ|悪意がない事故ほど、静かに怖い
今回の件で、
私は改めて思った。
生活を崩すのは、
悪人だけじゃない。
- 善意
- 加齢
- 偶然
- 思い込み
でも、
暮らしは簡単に揺らぐ。
だから私は今日も、
- 保険
- 車間距離
- スマホ
- 首からぶらさげる物
について考えている。
家族に、
「また始まった」
と言われながら。

