一人暮らしの親のことが気になり、「見守りサービスを使ってみてほしい」と思っても、いきなり契約の話をすると嫌がられることがあります。
親からすれば、「監視されるみたい」「そんなものはまだ必要ない」「一度始めたらずっと使うことになりそう」と感じるかもしれません。
そんなときは、最初から導入を決めるのではなく、期間を区切って試し、合わなければやめたり変えたりできる形で相談すると話しやすくなります。
「ずっと使うって決めなくていいんだけど、こういう見守りがあるみたい。まず少しだけ試してみて、合わなかったらやめるのはどう?」
「契約してほしい」ではなく「一度試してみない?」と伝える
見守りサービスの話で親が身構えやすいのは、導入したらそのままずっと続くように感じるときです。
そこで、最初から本契約を前提にせず、「試してみる」という形にします。
「これをずっと使ってほしいって決めてるわけじゃないよ。まず少し試して、使いにくかったらやめてもいいと思ってる。」
試す期間についても、「しばらく」ではなく、親がイメージしやすいように短く区切る方法があります。
「まず1か月くらい使ってみて、そのあと続けるか一緒に決めない?」
期間が区切られていれば、「一度始めたら戻れない」という感じを減らしやすくなります。
先に「何のために試したいのか」を一つに絞る
見守りサービスにはいろいろな機能がありますが、最初から全部を使う必要はありません。
家族側も、何を確認したいのかを一つに絞っておく方が話しやすくなります。
たとえば、
- 普段どおり生活していることがわかると安心だから
- 連絡がつかないときに、必要以上に心配しなくて済むようにしたいから
- 毎日電話する以外の方法も試してみたいから
といった理由です。
「毎日電話するのもお互い大変だから、別の方法で少し安心できるか試してみたいんだ。」
目的を広げすぎると、「生活を全部見られるのでは」と感じられやすくなります。
カメラが嫌なら、カメラ以外から考える
見守りサービスと聞いて、親が最初にカメラを想像することがあります。
カメラに抵抗があるなら、それを説得して受け入れてもらう必要はありません。
見守りには、カメラ以外の方法もあります。
- センサーで生活の動きを確認するもの
- 定期的に電話やメッセージで確認するもの
- 機器の利用状況などから変化を見るもの
「カメラじゃなくてもいいよ。映像を見ないタイプもあるみたいだから、そういうのから考えてみる?」
方式ごとの違いを詳しく比較したい場合は、高齢者向け見守りサービスの選び方|一人暮らしの親に合うタイプと注意点も参考になります。
試す前に「家族は何を見るのか」を決めておく
見守りサービスを嫌がられる理由の一つに、「どこまで家族に見られるのかわからない」という不安があります。
そのため、試す前に家族側の使い方を決めておきます。
「ずっと確認するつもりじゃないよ。気になる通知があったときだけ見る形にしようと思ってる。」
家族が頻繁に確認し続ければ、親にとってはお試しでも負担になります。
何を見るのか、どんなときに連絡するのかを小さく決めておく方が、「監視されている感じ」を減らしやすくなります。
「やっぱり嫌」と言われたら、途中でも見直していい
始める前は大丈夫そうでも、実際に使ってみたら負担に感じることがあります。
その場合は、「せっかく始めたんだから」と続けてもらう必要はありません。
「使ってみて嫌だった?じゃあ一度やめるか、別の方法に変えよう。」
見直すときは、サービスそのものが嫌だったのか、方式が合わなかったのかを分けて考えます。
カメラが嫌なら別方式にする。
通知が多いなら設定や使い方を見直す。
そもそも見守りサービス自体が負担なら、別の方法へ戻しても構いません。
見守りサービスを嫌がる理由が強いなら、先にそこを聞く
「試すだけ」と伝えても親が強く嫌がる場合は、導入を進める前に理由を聞いた方がよいことがあります。
「見守りそのものが嫌?それとも、機械を置くのが嫌なのかな?」
理由によっては、お試し以前に話し方を変えた方がよい場合があります。
監視される感じや必要性への抵抗が大きい場合は、親が見守りサービスを嫌がるときの伝え方|監視と思われないすすめ方も参考にしてください。
お試しの目的は「導入すること」ではなく、合うか確かめること
親に見守りサービスを試してほしいときは、「いずれ契約してもらうためのお試し」にしない方が自然です。
期間を区切り、目的を一つに絞り、カメラ以外も含めて親が受け入れやすい方法を選びます。
そして、使ってみて合わなければやめる、別の方式に変えるという余地を残します。
大切なのは、見守りサービスを使うこと自体ではなく、親と家族の両方にとって負担の少ない見守り方があるかを確かめることです。

