先日、
父の日にテレビを買った。
別に深い理由ではない。
古くなっていたし、
「大きい方が見やすいかな」
くらいだった。
父も普通に喜んでいた。
でも私はその帰り道、
少し複雑だった。
最近、「1日中テレビ見てる」をよく聞く
最近、
友達や近所の人と話していて、
妙によく聞く言葉がある。
「お父さん、
ずっとテレビ見てる」
しかも、
通販。
ニュース。
野球。
また通販。
延々と流れているらしい。
私は最初、
「暇なんかな」
くらいに思っていた。
でも最近、
少し違う気がしている。
家電量販店でも、「テレビはまだ強い」
テレビを買いに行った時、
店員さんが笑いながら言った。
「この辺、
テレビめちゃくちゃ売れるんですよ」
理由はシンプル。
“1日中見てる人が多いから”
らしい。
私はその瞬間、
少し止まった。
“必要”というより、“ずっと一緒にいる”
最近、
テレビって家電というより、
“同居人”
に近い気がしている。
家に帰る。
テレビをつける。
ずっと声が流れる。
通販番組が話しかける。
ニュースが続く。
また通販が始まる。
私は最近、
“静かすぎる家”
を避けるためにテレビをつけている人、
かなり多い気がしている。
通販番組だけは、ずっと優しい
テレビ通販って、
否定してこない。
- 便利ですよ
- 毎日が変わります
- 健康になります
- 今がお得です
ずっと話しかけてくる。
しかも最近、
高齢男性が、
財布。
バッグ。
下着。
健康器具。
などを買っている話も、
あちこちで聞く。
私は最初、
「なんで女性もの?」
と思った。
でも最近、
“商品”
というより、
“会話”
を見ている気がする。
おばあちゃん達は外へ出る
逆に、
おばあちゃん達は外へ出る。
「テレビうるさいわ〜」
と言いながら、
近所で集まって、
お茶を飲んでいる。
私は最近、
女性は、
“雑談の避難所”
を持っている人が多い気がしている。
でも男性は、
家に残る。
そしてテレビを見る。
デイサービスへ行かない男性達
別の友達の地域では、
「デイサービスも行かない」
という話も聞いた。
外へ出ない。
家にいる。
テレビを見る。
またテレビを見る。
私は最近、
男性高齢者って、
“役割”
がなくなった後の時間を、
かなり持て余しやすいのかもしれない
と思っている。
テレビを買った自分も、少し分かる
でも正直、
テレビを買った自分も、
少し分かる。
静かな家って、
時々かなり静かだ。
だから、
何か音が欲しい。
誰かの声が欲しい。
私は最近、
テレビって、
“娯楽”
より、
“孤独対策”
に近くなっている気がしている。
「またテレビ見てる」で終わらない感じ
もちろん、
1日中テレビを見る生活には問題もあると思う。
でも私は最近、
「また通販見てる」
「またテレビ見てる」
だけでは説明できないものを感じる。
その奥に、
- 孤独
- 居場所喪失
- 暇
- 会話不足
- 社会との接点不足
みたいなものが、
少し見える気がする。
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まとめ|テレビは、最後まで残る“話し相手”なのかもしれない
私は別に、
テレビが悪いと言いたいわけではない。
でも最近、
“テレビを見る”
というより、
“テレビと一緒にいる”
感じを見ている気がする。
そして今日も、
どこかの家で通販番組が流れ、
「これは本当に便利ですよ〜」
という声が、
ずっと誰かに話しかけ続けている。

