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親に介護サービスを使ってほしいときの伝え方|「まだ必要ない」と言われたら

🗣 親への伝え方

親の暮らしを見ていて、

「家事が少し大変そう」
「一人で全部やるのは負担になってきたのでは」
「何か手伝ってもらえるサービスを使ったほうが楽なのに」

と思うことがあります。

ところが親に、

「介護サービスを使ってみたら?」

と話すと、

「まだ介護なんて必要ない」
「そんな年寄りじゃない」
「知らない人を家に入れたくない」
「自分のことは自分でできる」

と嫌がられることがあります。

家族としては、親にできないことが増えたと言いたいわけではありません。

むしろ、

今できている暮らしを、できるだけ長く続けてもらうために、負担の大きいところだけ誰かに手伝ってもらえないか

と考えていることも多いでしょう。

そのため、介護サービスをすすめるときは、

「もう一人では無理だから使って」

ではなく、

「全部任せるんじゃなくて、大変なところだけ手伝ってもらわない?」

という伝え方から始めるほうが話しやすくなります。

この記事では、親に介護サービスを使ってほしいときの切り出し方、そのまま使える例文、「まだ必要ない」「他人を家に入れたくない」と言われた場合の返し方に加えて、話を進める手順表、家族だけで決めてよい範囲と専門家へ相談する範囲、相談までの流れをまとめまで紹介します。

※この記事では、特定の介護サービスの利用条件や制度上の認定についてではなく、親子でサービス利用について話すときの伝え方を中心に扱います。実際に利用できるサービスや手続きについては、自治体の窓口や地域の相談機関、介護の専門職などへ確認してください。

  1. 親が介護サービスを嫌がるのはなぜ?
    1. 「できない人」と思われたくない
    2. 知らない人が家に入ることに抵抗がある
  2. 最初から「介護サービスを使って」と言わなくていい
    1. 困っていることを一つだけ聞く
    2. 「全部任せる話ではない」と伝える
  3. 介護サービスの話はこの順番で進める
  4. 介護サービスを切り出しやすいタイミング
    1. 親が「しんどい」と言ったとき
    2. 家族の負担が増えてきたとき
  5. そのまま使える介護サービスのすすめ方
    1. 軽く切り出すとき
    2. 「まだ必要ない」と言われそうなとき
  6. 「まだ介護なんて必要ない」と言われたら
    1. 「介護」という言葉を使わない方法もある
  7. 「知らない人を家に入れたくない」と言われたら
    1. 本人が嫌がる理由を具体的に聞く
  8. 「家族がやればいい」と言われたらどうする?
    1. 「できない」ではなく「続けられる形にしたい」と伝える
  9. 家族だけで「どのサービスを使うか」まで決めなくていい
    1. 家族で整理しておきやすいこと
    2. 専門家へ相談したほうがよいこと
  10. 介護サービスを相談するまでの流れ
  11. デイサービスを嫌がる場合は別の話として考える
  12. 食事だけが心配なら宅配食という選択肢もある
  13. 見守りだけ必要なら介護サービスにこだわらない
  14. 兄弟がいるなら「誰が介護するか」から話し始めない
    1. 役割は細かく分けてもいい
  15. 親に介護サービスをすすめるときに避けたい言い方
  16. 一度断られたらその日は終えていい
  17. まとめ|「介護が必要」ではなく「大変なところだけ手伝ってもらわない?」から始める
  18. 関連記事

親が介護サービスを嫌がるのはなぜ?

家族から見ると、

「少し手伝ってもらうだけ」

でも、親にとって「介護」という言葉は重く感じられることがあります。

介護サービスをすすめられたことで、

「もう自分では暮らせないと思われている」

と感じることもあります。

高齢の親が一人暮らしを続けるときに考えておきたいことはこちらでもまとめています。
高齢の親が一人暮らしを続けるときのリスクと備え

「できない人」と思われたくない

親本人は、

「料理もできる」
「買い物にも行ける」
「掃除だってできる」

と思っていることがあります。

実際、ほとんどのことを自分でできている場合もあります。

その状態で、

「介護サービス使ったら?」

と言われると、

「何もできないと思われている」

ように感じることがあります。

そこで、

「できないから使う」

ではなく、

「大変なところだけ楽にする」

という話にします。

知らない人が家に入ることに抵抗がある

訪問型のサービスについて、

「知らない人を家に入れたくない」

と思う親もいます。

長く一人で暮らしてきた家なら、なおさらです。

この場合、

「すぐ慣れるよ」

と決めつけるのではなく、

「家に人が来るのが嫌なんやね」

と一度受け止めます。

何を嫌がっているのかを聞いてから、別の方法も含めて考えます。

最初から「介護サービスを使って」と言わなくていい

「介護」という言葉に抵抗がある親なら、最初からサービス名を出さなくても構いません。

まず、

「最近、何が一番大変?」

と聞くところから始めます。

困っていることを一つだけ聞く

たとえば、

「買い物しんどくない?」

「掃除で大変なところない?」

「お風呂とか不安なことない?」

と具体的に聞きます。

親から、

「買い物だけちょっと大変」

という言葉が出れば、

「そこだけ誰かに手伝ってもらう方法あるか見てみる?」

と話を進められます。

「全部任せる話ではない」と伝える

介護サービスという言葉から、

「生活全部を他人に任せる」

と思っている親もいます。

その場合、

「全部やってもらう話じゃないよ」

と伝えます。

本人が負担を感じているところだけを考えることで、話が小さくなります。

親の一人暮らしが心配なときの伝え方はこちらでもまとめています。
親の一人暮らしが心配とどう伝える?「もう無理」と決めつけない話し方

介護サービスの話はこの順番で進める

親にサービスをすすめるときは、

「サービスを使うか、使わないか」

から始めないことがポイントです。

先に、

「何に困っているのか」

を整理します。

手順やること親への声かけ例
1普段の暮らしで大変なことを聞く「最近、一番面倒なのって何?」
2本人が困っていることを一つ選ぶ「買い物だけちょっと大変?」
3家族だけで対応できるか考える「私らでできることあるかな」
4外部の手伝いという選択肢を出す「そこだけ誰かに頼む方法もあるみたいよ」
5本人が嫌なことを確認する「家に人来るのは嫌?」
6相談だけしてみる「使うか決めずに話だけ聞いてみる?」
7本人と一緒に利用を考える「合いそうならそのとき考えよう」

最初から契約や利用まで決める必要はありません。

「相談する」と「利用する」は別と考えると、親にも話しやすくなります。

介護サービスを切り出しやすいタイミング

何も困っていないときに突然、

「介護サービス使ったら?」

と言うと、親は警戒します。

日常の中で本人が困った場面があったときのほうが自然です。

親が「しんどい」と言ったとき

たとえば、

「買い物行くのしんどかった」
「掃除が面倒になってきた」

という言葉が出たときです。

ここで、

「だから介護サービス使えばいいやん」

とは言わず、

「そこだけ誰かに手伝ってもらえたら楽かな?」

と聞きます。

家族の負担が増えてきたとき

家族が毎週、

「買い物」
「掃除」
「通院の付き添い」

などをしている場合もあります。

その状態が続けにくくなってきたら、

「私がもうできないから」

ではなく、

「この先も続けられる方法を一緒に考えたい」

と伝えます。

遠方の親について家族ができることはこちらでもまとめています。
遠方の親が心配なときに家族ができること

そのまま使える介護サービスのすすめ方

親に話すときは、「介護が必要」と決めつけない言い方が使いやすくなります。

軽く切り出すとき

「最近、一番大変なのって何?」

「全部自分でやらんでも、しんどいところだけ誰かに頼んでもいいんちゃう?」

「介護っていうほど大げさに考えんでも、手伝ってもらえる方法があるかだけ見てみない?」

「使うって決めなくていいから、一回話だけ聞いてみる?」

「今の生活続けやすくする方法があったら知っとくだけでもいいやん」

「まだ必要ない」と言われそうなとき

「全部できないって言ってるわけじゃないよ」

「できてることは今までどおり自分でしたらいいと思う」

「大変なところだけ手伝ってもらえたら楽かなと思っただけ」

「使うかどうかは自分で決めたらいいよ」

「まだいらないなら、どんなものがあるか知っとくだけでもいいんちゃう?」

親が新しいサービスを嫌がるときの伝え方はこちらでもまとめています。
→親に新しいサービスをすすめるときの伝え方|「まだ必要ない」と言われたときの返し方(準備中)

「まだ介護なんて必要ない」と言われたら

これはよくある反応です。

ここで、

「必要だから言ってるんやん」

と返すと、介護が必要かどうかの言い争いになります。

まず、

「自分ではまだ大丈夫と思ってるんやね」

と受け止めます。

そのうえで、

「全部任せる話じゃなくて、大変なところ一個だけ楽になったらどうかなと思って」

と戻します。

「介護」という言葉を使わない方法もある

言葉自体を嫌がっている場合は、

「手伝ってもらう」

「相談してみる」

という表現に変えて構いません。

最終的な目的は、

「介護が必要だと認めてもらうこと」

ではありません。

親の暮らしを続けやすくすることです。

「知らない人を家に入れたくない」と言われたら

この場合は、サービスそのものより、

「自宅に知らない人が来ること」

を嫌がっています。

まず、

「それは嫌なんやね」

と受け止めます。

そのうえで、

「じゃあ家に来てもらう方法じゃなくて、ほかに何があるか相談してみよか」

と選択肢を残します。

最初から一つの方法に決める必要はありません。

本人が嫌がる理由を具体的に聞く

たとえば、

  • 知らない人が嫌
  • 家の中を見られたくない
  • お金が心配
  • 必要性を感じない
  • 人に頼ること自体が嫌

などがあります。

理由によって、次に考えることは変わります。

「家族がやればいい」と言われたらどうする?

親から、

「そんなサービス使わなくても、あなたが来てくれたらいい」

と言われることもあります。

家族が無理なく続けられるなら、それも一つの方法です。

しかし、負担が大きくなっているなら、そのことを隠し続ける必要はありません。

「できない」ではなく「続けられる形にしたい」と伝える

たとえば、

「できることはするよ。でも全部私だけでやる形やと長く続けるの難しいから、少し手伝ってもらえるところ探したいんよ」

という伝え方です。

親を責めず、家族側の事情として説明します。

兄弟に親のことを相談するときの切り出し方はこちらでまとめています。
→兄弟に親のことを相談したいときの切り出し方|いきなり介護分担の話をしないコツ(準備中)

自分だけ親のことをしていると感じたときの伝え方はこちらでまとめています。
→自分だけ親のことをしていると感じたとき、兄弟にどう伝える?(準備中)

家族だけで「どのサービスを使うか」まで決めなくていい

親の生活を見ていると、

「このサービスが必要そう」

と家族が考えることがあります。

しかし、本人の希望や生活状況によって合う方法は変わります。

そのため、

「これを使わせよう」

と家族だけで結論を出す必要はありません。

家族で整理しておきやすいこと

家族で確認しておきやすいのは、

  • 何に困っているか
  • いつ困るのか
  • 家族がどこまで手伝えるか
  • 親が絶対に嫌なことは何か
  • 何を一番楽にしたいか

といった部分です。

専門家へ相談したほうがよいこと

一方で、

  • どのような支援が使えるか
  • 本人の状態にどんな支援が合うか
  • 利用条件や手続き
  • 費用や制度上の扱い
  • 専門的な介護上の判断

については、家族だけで決めず、自治体の窓口や地域の相談機関、介護の専門職などへ相談します。

制度やサービス内容は地域や状況によって異なるため、実際に利用するときは最新の情報を確認してください。

介護サービスを相談するまでの流れ

親が少しでも、

「話くらいなら聞いてもいい」

という状態になったら、すぐ契約する必要はありません。

まず相談から始められます。

記事内に入れやすいよう、流れをまとめると次のようになります。

親に介護サービスをすすめるときの流れ 親の困りごとを確認してから相談し、本人と一緒に利用を考えるまでの流れ 介護サービスは「利用」から始めない まず親本人の困りごとを一つ確認する ① 今、何が大変か聞く 買い物・掃除・外出など具体的に ② 本人が嫌なことも聞く 家に人が来る・人に頼る・費用など ③ 「相談だけ」を提案する この時点で利用を決めなくてよい ④ 合う方法を一緒に確認 家族だけでサービスを決めない ⑤ 本人が納得してから考える 合わなければ別の方法を探してよい 目標は「使わせる」ことではなく、暮らしを続けやすくすること

デイサービスを嫌がる場合は別の話として考える

介護サービスの話をすると、

「デイサービスには絶対行かない」

と言われることがあります。

しかし、

「介護サービス=デイサービス」

ではありません。

親が何を嫌がっているのかを聞きます。

外へ通うこと自体が嫌なのか。

知らない人と過ごすのが嫌なのか。

「高齢者向けの場所」という印象が嫌なのか。

理由によって話し方も変わります。

デイサービスをすすめる場合の具体的な伝え方はこちらでまとめています。
親にデイサービスをすすめるときの伝え方|嫌がる親への声かけ例

食事だけが心配なら宅配食という選択肢もある

親の暮らし全体ではなく、

「食事だけが心配」

という場合もあります。

その場合、いきなり介護サービス全体を考える必要はありません。

食事の負担だけを減らす方法として、宅配食などを検討することもできます。

高齢の親に宅配食をすすめるタイミングはこちらでまとめています。
高齢の親に宅配食をすすめるタイミング|一人暮らしの食事が心配なときに

宅配弁当を親にすすめるときの伝え方はこちらでまとめています。
→親に宅配弁当をすすめるときの伝え方|「自分で作れる」と言われたら(準備中)

見守りだけ必要なら介護サービスにこだわらない

親が日常生活は自分でできていて、

「離れて暮らしているから安否だけ心配」

という場合もあります。

その場合、介護サービスを利用することだけが答えではありません。

家族との連絡や、家庭に合った見守り方法を考えることもできます。

一人暮らしの親に合う見守り方法はこちらでまとめています。
一人暮らしの親におすすめの見守り方法|家族が無理なく続ける安否確認

見守りサービスが必要か迷う場合はこちらで整理しています。
見守りサービスはいらない?必要な家庭と不要な家庭の違いを解説

親が見守りサービスを嫌がる場合の話し方はこちらです。
親が見守りサービスを嫌がるときの伝え方|監視と思われないすすめ方

兄弟がいるなら「誰が介護するか」から話し始めない

親の支援が必要になりそうだと感じると、兄弟の間で、

「誰が面倒を見るの?」

という話になりがちです。

しかし、最初から担当者を決めると揉めやすくなります。

まず、

「今、親が何に困っているか」

を共有します。

役割は細かく分けてもいい

一人が全部担当する必要はありません。

たとえば、

  • 親との連絡
  • 情報収集
  • 帰省したときの確認
  • 必要な相談先への連絡

などに分けられます。

兄弟で親について話し合うときの進め方はこちらでまとめています。
→兄弟で親のことを話し合うときの進め方|揉めにくい順番と決めておきたいこと(準備中)

兄弟に親の見守りを分担してほしいときの頼み方はこちらでまとめています。
→兄弟に親の見守りを分担してほしいときの頼み方(準備中)

親に介護サービスをすすめるときに避けたい言い方

心配しているほど、家族は強い言葉を使ってしまいます。

特に次のような言い方は避けたほうが話を続けやすくなります。

  • 「もう一人じゃ無理でしょ」
  • 「介護が必要な年なんだから」
  • 「できてると思ってるのは自分だけ」
  • 「みんな心配してる」
  • 「こっちが大変だから使って」
  • 「そのうち絶対必要になる」
  • 「知らない人でも我慢して」
  • 「もう申し込んだから」
  • 「言うこと聞いて」
  • 「施設に入るよりましでしょ」

特に、

「施設に入るよりまし」

という言い方は、本人を不安にさせる可能性があります。

介護サービスは、

「次の段階へ進ませるもの」

としてではなく、

今の暮らしを続けるために利用できる選択肢の一つ

として話します。

施設入居について親と話す場合の切り出し方はこちらでまとめています。
→親に施設入居の話を切り出すには?いきなり「施設に入って」と言わない話し方(準備中)

一度断られたらその日は終えていい

親が、

「絶対いらない」

と強く拒否したとき、さらに説明して説得したくなります。

しかし、そこで話を続けるほど、

「介護の話=家族に説得される時間」

になってしまいます。

その日は、

「分かった。今日はもうこの話やめとく」

で構いません。

そして別の日に、

「最近買い物どう?」

など、具体的な困りごとから話を再開します。

一度断られたことと、二度と話せないことは同じではありません。

まとめ|「介護が必要」ではなく「大変なところだけ手伝ってもらわない?」から始める

親に介護サービスを使ってほしいと思ったときは、

「もう一人では無理だから」

と伝える必要はありません。

まず、

「最近、一番大変なのって何?」

と聞きます。

そこから、

困っていることを一つ確認する
→家族でできることを考える
→足りない部分だけ外部の手伝いを考える
→本人が嫌なことも聞く
→利用ではなく相談から始める

という順番で十分です。

親が、

「まだ必要ない」

と言ったら、必要性を争わない。

「知らない人を家に入れたくない」

と言ったら、その理由を聞く。

「家族がやればいい」

と言われても、家族だけで無理を抱え込まない。

そして、利用できるサービスや制度については家族だけで判断せず、必要に応じて専門家へ相談します。

介護サービスをすすめる目的は、

親に「介護が必要な人」だと認めてもらうことではありません。

今できていることは本人に続けてもらいながら、負担になっているところだけ誰かの力を借りる。

その結果として、親が今の暮らしを続けやすくなるなら、それが一番自然な使い方です。

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