実家の本棚や押し入れに、大量の古い本が残っていることがあります。
小説、漫画、全集、辞書、専門書、趣味の本、雑誌など、親が長年集めてきた本は、一冊ずつ確認するだけでも大変です。
子どもから見ると読まれていない本でも、親にとっては思い出のある本や、今後読み返したい本かもしれません。
そのため、最初からすべてを段ボールへ詰めて処分するのは避けたほうがよいでしょう。
実家の古い本を片付けるときは、残す本、売る本、譲る・寄付する本、資源回収へ出す本に分けるのが基本です。
この記事では、大量の古い本を無理なく整理する手順、買取対象になりやすい本、宅配・出張・店頭買取の選び方、売れなかった本の処分方法を解説します。
この記事で分かること
- 大量の古い本を整理する順番
- 売れる可能性がある本の特徴
- 宅配・出張・店頭買取の選び方
- 本を寄付するときの確認事項
- 値段がつかない本の処分方法
- 箱詰めや個人情報に関する注意点
実家の古い本を処分する4つの方法
古い本の手放し方は、主に「売る」「譲る」「寄付する」「資源回収などで処分する」の4つです。
本の状態、冊数、片付けの期限、家族が使える時間によって方法を分けましょう。
古本買取へ売る
中古品として需要がある本は、古本店や買取サービスへ売却できる可能性があります。
新しい本だけでなく、専門書、絶版本、郷土資料、美術書などは、古くても査定対象になることがあります。
ただし、すべての本に値段がつくわけではありません。
売却を考える場合は、親の同意を得て、査定対象になる本を先に分けておきましょう。
家族や知人へ譲る
親が大切にしてきた本を、家族や知人が読みたい場合は、譲る方法があります。
漫画の全巻セット、趣味の本、写真集、地域に関する本などは、身近な人が希望することもあります。
ただし、「欲しい」と言ったまま引き取られないと、実家に本が残り続けます。
譲る場合は、受取期限と運搬方法まで決めておきましょう。
団体や施設へ寄付する
図書館、学校、福祉施設、地域団体、寄付を受け付ける民間団体などへ、本を寄付できる場合があります。
ただし、すべての施設が本の寄付を受け付けているわけではありません。
受け付けている場合でも、次のような条件が設けられていることがあります。
- 発行年が新しい本に限る
- 汚れや書き込みがない本に限る
- 漫画や雑誌は対象外
- 事前連絡が必要
- 送料は寄付者が負担する
- 寄付後の扱いを指定できない
本を持ち込んだり送ったりする前に、必ず受け入れ先の公式情報を確認してください。
資源回収や古紙回収で処分する
売れず、譲り先や寄付先もない本は、自治体の資源回収や地域の古紙回収へ出す方法があります。
本や雑誌の分類、ひもの結び方、雨天時の扱いなどは自治体によって異なります。
実家がある市区町村の公式サイトで、古紙・雑誌類の出し方を確認しましょう。
古い本の主な行き先
- 売る:需要があり、状態が比較的よい本
- 譲る:家族や知人が読みたい本
- 寄付する:受入先の条件を満たす本
- 処分する:カビ・水濡れ・破損などがある本
古い本を整理する前に親へ確認すること
実家に置いてある本は、原則として親の所有物です。
何年も読んでいないように見えても、親の許可なく売ったり捨てたりするのは避けましょう。
今後も読みたい本があるか
まず、現在も読んでいる本や、今後読み返したい本を親に選んでもらいます。
すべての本を一冊ずつ確認するのが難しい場合は、次のように棚単位で聞く方法があります。
- この棚の本は今も読むか
- この作家の本は残したいか
- 全集は一式残す必要があるか
- 趣味の本は今後も使うか
- 家族へ残したい本はあるか
最初に残す本を決めると、売却や処分の対象を分けやすくなります。
書き込みや挟み込みがないか
本の中には、手紙、写真、はがき、現金、重要書類などが挟まっている場合があります。
実家の古い本を大量に処分するときは、表紙だけで判断せず、ページの間を軽く確認しましょう。
特に、辞書、聖書、手帳に近い本、長年使っていた専門書などには、メモや個人的な記録が残っていることがあります。
住所や電話番号、会員番号などの個人情報が書かれている場合もあるため、そのまま売却箱へ入れないよう注意してください。
家族に引き継ぎたい本があるか
親が大切にしてきた本の中には、家族へ残したい物があるかもしれません。
アルバムに近い写真集、家系や地域に関する本、署名入りの本、記念品として贈られた本などは、家族へ確認してから処分しましょう。
兄弟姉妹がいる場合は、本棚全体や価値がありそうな本の写真を共有すると行き違いを減らせます。
古本買取で売れる可能性がある本
古本の査定額は、発行年だけで決まるものではありません。
現在の需要、希少性、状態、全巻や付属品がそろっているかなどによって変わります。
発売から日が浅い本
新刊に近い本、話題になっている本、映像化された作品などは、中古市場で需要がある可能性があります。
読み終わった新しい本が実家にある場合は、長期間保管せず、早めに査定へ出す方法があります。
ただし、帯の有無だけで査定額が決まるとは限りません。業者ごとの査定基準を確認してください。
全巻そろった漫画やシリーズ
漫画やシリーズ本は、巻がそろっているほうが扱いやすい場合があります。
査定前に、次の点を確認しましょう。
- 抜けている巻がないか
- 同じ巻が重複していないか
- 特典や別冊が残っているか
- 強い日焼けや水濡れがないか
- レンタル落ちなどの表示がないか
全巻そろっていなくても買取対象になる場合はありますが、申込み前に取り扱い条件を確認すると安心です。
専門書・学術書・資格関連書
医学、法律、工学、建築、語学などの専門書は、一般書とは異なる需要がある場合があります。
ただし、制度や技術が変わり、内容が古くなっている本は査定が難しいこともあります。
専門書を多く扱う買取業者があるため、一般的な古本店だけでなく、専門分野に対応した事業者を確認してみましょう。
美術書・写真集・図録
美術書、写真集、展覧会図録などは、作家、発行部数、状態によって査定対象になる可能性があります。
大型で重量がある本も多いため、大量にある場合は宅配買取だけでなく、出張買取も候補になります。
カバー、外箱、付属冊子などがある場合は、捨てずに一緒に保管しましょう。
絶版本・初版本・署名本
現在は新刊で入手しにくい絶版本、初版本、著者の署名がある本などは、専門的な査定が必要になる場合があります。
古いというだけで価値があるわけではありませんが、一般的な古紙として処分する前に、書名、著者、出版社、発行年を確認しましょう。
価値がありそうな本を、一律に重量だけで扱う業者へまとめて出す前に、専門古書店などへ相談する方法もあります。
郷土資料・地域史・古い地図
地域の歴史、自治体史、学校史、鉄道、地図、地方出版物などは、発行部数が少なく、中古市場や資料として需要がある場合があります。
一般的な書店で売られていた本ではなくても、自己判断で捨てないほうがよい物があります。
図書館や資料館へ寄贈を考える場合も、受け入れ可否を事前に問い合わせてください。
捨てる前に確認したい本
- 専門書・学術書
- 美術書・写真集
- 絶版本・初版本
- 署名入りの本
- 郷土資料・地域史
- 全巻そろった漫画
- 限定版や付属品のある本
買取が難しくなりやすい本の状態
本の取り扱い条件は事業者によって異なります。
ただし、再販売が難しい状態の本は、値段がつかない可能性があります。
カビや強いにおいがある本
湿気の多い押し入れや物置に保管されていた本には、カビや強いにおいが付いていることがあります。
カビが広がっている本は、ほかの本と分けて扱いましょう。
カビを落とそうとして水拭きすると、本を傷めたり、状態を悪化させたりする可能性があります。
査定対象になるか写真や状態説明で確認し、難しい場合は自治体のルールに従って処分します。
水濡れやページの固着がある本
水濡れによってページが波打っている、ページ同士がくっついている、変色が広がっている本は、再販売が難しくなります。
乾燥させるために無理にページをはがすと破損することがあります。
価値がありそうな古書を除き、衛生面にも配慮しながら処分を検討しましょう。
書き込み・切り抜き・ページ欠損が多い本
大量の書き込み、ページの切り抜き、付録の欠品などがある本は、買取対象外になる場合があります。
ただし、専門書や希少本では、状態が悪くても査定対象になる可能性があります。
一般書か、専門的な価値がありそうな本かを分けて考えましょう。
個人情報が書かれている本
氏名や住所程度の記入でも、売却後に他人の手へ渡ることが気になる場合があります。
無理にページを切り取ると本の価値を下げるため、消せる範囲か、査定対象になるかを事業者へ確認してください。
日記に近い書き込み、家族の情報、口座情報などが含まれる場合は、売却せず適切に処分するほうが安心です。
大量の本は店頭・宅配・出張買取のどれがよい?
買取方法は、本の冊数、箱詰めできるか、実家から運べるかによって選びます。
最も高く売れる方法だけでなく、片付けにかかる手間も考えましょう。
店頭買取は少量の本に向く
店頭買取は、本を店舗まで持ち込み、その場で査定を受ける方法です。
段ボール一箱程度で、自分たちが無理なく運べる量に向いています。
店頭買取のメリット
- 梱包や発送の手続きが少ない
- 査定結果を対面で確認できる
- 売らない場合はそのまま持ち帰れる
- 対応店舗が近ければ利用しやすい
店頭買取の注意点
- 大量の本は運搬が大変
- 車や人手が必要になる
- 査定待ちが発生する場合がある
- 持ち込み対象外の本がある場合もある
宅配買取は段ボール数箱の本に向く
宅配買取は、段ボールへ本を詰め、宅配便などで買取業者へ送る方法です。
実家から店舗へ運べない場合でも、集荷を利用できる可能性があります。
宅配買取のメリット
- 店舗まで本を運ばなくてよい
- 自分のペースで箱詰めできる
- 遠方の専門古書店を選べる
- 本の種類に合う業者を探しやすい
宅配買取の注意点
- 箱詰めに時間と体力が必要
- 査定結果まで日数がかかる場合がある
- キャンセル時の返送料がかかる場合がある
- 自動承認を選ぶとすぐ売却が成立する場合がある
- 輸送中の傷や紛失に備えて記録が必要
国民生活センターは、宅配買取では査定時に利用者が品物の状態をその場で確認できないため、発送前の記録や慎重な梱包が重要だと案内しています。
出張買取は本棚数台分など大量の場合に向く
本棚数台分、段ボール十箱以上など、家族だけでは箱詰めや運搬が難しい場合は、出張買取が候補になります。
ただし、すべての古本業者が出張買取へ対応しているわけではありません。
出張可能な地域、最低冊数、取り扱いジャンルなどを確認しましょう。
出張買取のメリット
- 重い本を店舗へ運ばなくてよい
- 大量の本をまとめて見てもらえる
- 専門書や古書をその場で相談できる
- 売却成立後に搬出してもらえる場合がある
出張買取の注意点
- 対応地域や冊数に条件がある
- 家へ査定担当者を入れる必要がある
- 親一人で対応すると断りにくい場合がある
- 売れない本の回収は別料金になる場合がある
出張買取と宅配買取の違いは、次の記事で詳しく比較しています。
関連記事:出張買取と宅配買取の違い|実家の片付けに向くのはどっち?
| 買取方法 | 向いている量 | 主な負担 | 確認したい点 |
|---|---|---|---|
| 店頭買取 | 少量 | 店舗までの運搬 | 持ち込み対象・受付時間 |
| 宅配買取 | 段ボール数箱程度 | 箱詰めと発送 | 送料・返送料・自動承認 |
| 出張買取 | 大量・本棚数台分 | 訪問日の調整 | 対応地域・最低冊数・搬出条件 |
大量の本を宅配買取へ送る準備
本は見た目以上に重いため、箱の大きさや詰め方を誤ると、底が抜けたり運べなくなったりします。
発送前に本の一覧と状態を記録しておきましょう。
丈夫で小さめの段ボールを使う
本を大型の段ボールへ詰めると、持ち上げられない重さになることがあります。
飲料用など強度のある小さめの箱を使い、家族や配送員が安全に運べる重さに分けましょう。
使用する箱について指定がある場合は、買取業者の案内に従ってください。
平積みで隙間を埋める
本を立てて詰めると、輸送中に倒れたり、ページやカバーが曲がったりすることがあります。
本の大きさをそろえて平らに重ね、箱の中で動かないよう隙間へ緩衝材を入れます。
貴重な本や傷みやすい本は、一般書と分けて梱包しましょう。
発送前に写真と一覧を残す
箱へ入れる前に、送る本の背表紙や全体を撮影します。
高価な可能性がある本は、表紙、奥付、署名、傷の状態なども記録してください。
箱ごとに簡単な一覧を作り、段ボールへ番号を書いておくと、査定結果と照合しやすくなります。
自動承認と返送料を確認する
宅配買取には、査定額を確認してから売却を決める方式と、査定後に自動で売却が成立する方式があります。
査定額を見てから判断したい場合は、自動承認を選ばないようにしましょう。
査定額に納得できない場合の返送料や、一部の本だけ返却できるかも確認してください。
宅配買取で確認したいこと
- 送付時の送料
- 査定料
- キャンセル時の返送料
- 自動承認の有無
- 値段がつかない本の扱い
- 輸送中の破損・紛失時の補償
- 査定結果の明細
本を寄付するときの注意点
捨てるのは惜しいものの、売却するほどではない本は、寄付を考えることがあります。
しかし、受け入れ先が必要としていない本を大量に送ると、かえって仕分けや処分の負担をかけてしまいます。
必ず事前に受け入れ条件を確認する
図書館や学校へ、連絡せず大量の本を持ち込むのは避けましょう。
受け入れ先によって、対象ジャンル、発行年、状態、冊数などの条件が異なります。
次の項目を確認してください。
- 現在、本の寄付を受け付けているか
- 対象となる本の種類
- 受け付けない本の種類
- 持ち込みか郵送か
- 送料を誰が負担するか
- 寄付後の本の扱い
汚れや古さだけで寄付可能とは判断しない
古い本でも資料価値がある場合がありますが、一般的には、カビ、水濡れ、強いにおい、破損がある本は受け入れが難しいことがあります。
「捨てるより寄付したほうがよい」と一律に考えず、受け入れ先が必要としているかを優先しましょう。
寄付後の扱いを指定できない場合がある
寄付した本が、必ず本棚へ並べられるとは限りません。
重複や状態、利用見込みなどにより、売却、再譲渡、処分される場合があります。
特定の使い方を希望する場合は、寄付前に条件を確認してください。
売れない古い本の捨て方
値段がつかず、譲渡や寄付も難しい本は、自治体のルールに沿って処分します。
本や雑誌は古紙として回収されることが多いですが、汚れや素材によって扱いが異なる場合があります。
自治体の古紙・資源回収を確認する
実家所在地の自治体公式サイトで、「古紙」「雑誌」「本」などの分類を確認します。
一般には、ひもで十字に縛る、紙袋へ入れるなどの方法がありますが、全国共通ではありません。
次の点を確認しましょう。
- 本と雑誌を同じ区分で出せるか
- ひもの種類に指定があるか
- 紙袋や段ボールへ入れてよいか
- 雨の日でも出せるか
- 集団回収と自治体回収のどちらを使うか
- カビや汚れのある本をどう扱うか
ビニールや付録を外す
本に付いたビニールカバー、CD、DVD、プラスチック製の付録などは、古紙と分別が必要になる場合があります。
自治体の分別案内に従い、取り外せる異素材を分けましょう。
金属製のホチキスや小さな接着部分の扱いも自治体によって異なるため、細かい条件は公式情報で確認してください。
大量の場合は一度に出しすぎない
本は重量があるため、大量にまとめると運べなくなったり、収集場所の迷惑になったりすることがあります。
自治体によって、一度に出せる量や家庭ごみとして扱える量に目安が設けられている場合があります。
大量の蔵書を処分する場合は、数回に分ける、古紙回収業者へ相談する、自治体の持ち込み施設を確認するなどの方法を検討しましょう。
処分日まで通路を塞がない場所に置く
本を袋や箱へまとめた後、そのまま玄関や廊下へ積むと、親がつまずく原因になります。
回収日まで日数がある場合は、生活動線を塞がない場所へ保管してください。
箱を高く積み上げると倒れる危険もあるため、低く安定した状態で置きましょう。
本棚や大量の蔵書を片付ける手順
本棚数台分の本がある場合は、すべての本を一度に床へ出さないようにします。
棚一段ずつ確認し、その段を終えてから次へ進みましょう。
手順1:明らかに残す本を選ぶ
今も読んでいる本、親が大切にしている本、家族へ残したい本を先に選びます。
残す本は、使用頻度に合わせて取り出しやすい棚へ戻しましょう。
本棚へ戻せる上限を決めると、残す量を判断しやすくなります。
手順2:売る候補を種類別にまとめる
売る本は、次のように分けます。
- 一般書・新しい本
- 漫画・シリーズ本
- 専門書・学術書
- 美術書・写真集
- 古書・郷土資料
種類別に分けることで、それぞれを得意とする買取業者へ相談しやすくなります。
手順3:譲る本と寄付候補を分ける
家族が希望する本は、名前と引取期限を書いた箱へ入れます。
寄付候補は、受け入れ先が決まるまで大量に梱包せず、冊数とジャンルを記録しておきましょう。
手順4:売れない本を資源回収へ分ける
カビ、破損、水濡れなどがある本や、買取・寄付の対象にならない本は、自治体のルールに従って処分します。
ただし、希少性が分からない古書や地域資料は、処分前に専門家へ相談する方法があります。
手順5:本棚自体を残すか決める
本を減らした後は、本棚を今後も使うか確認します。
空いた本棚を残すと、別の物の仮置き場になり、再び物が増える場合があります。
今後使わない大型本棚は、買取、自治体の粗大ゴミ、不用品回収などを検討しましょう。
関連記事:実家の家具をまとめて処分する方法|売却・粗大ゴミ・回収の選び方
実家の古い本を片付けるときの注意点
大量の本は、重量、ほこり、カビ、転倒などにも注意が必要です。
片付けを急いで、一人で無理な作業をしないようにしましょう。
一度に大量の本を持ち上げない
本は少量でも重くなります。
大きな段ボールへ詰め込みすぎず、持ち上げられる量に分けてください。
棚の高い位置から本を下ろす場合は、安定した踏み台を使い、可能であれば二人で作業します。
本棚の転倒やゆがみを確認する
大量の本が入った本棚は、重みで棚板がゆがんだり、壁から離れたりしていることがあります。
本を抜く際に本棚が不安定になることもあるため、ぐらつきや傾きを確認しましょう。
危険を感じる場合は、無理に動かさず、家具の搬出に対応できる業者へ相談してください。
ほこりやカビへの対策をする
長期間動かしていない本には、ほこりやカビが付いている可能性があります。
窓を開けて換気し、マスクや手袋を使用しましょう。
体調に不安がある場合や、カビが広範囲にある場合は、無理に家族だけで作業しないことも大切です。
買取と廃棄物回収を区別する
古本買取は、本を中古品として売るサービスです。
値段がつかない大量の本を廃棄物として回収してもらう場合は、別のサービスや契約になることがあります。
「買取不可の本もすべて持っていく」と案内された場合は、無料引き取りなのか、有料回収なのか、追加料金が発生するのかを確認しましょう。
大量の本を一度に片付けられない場合
親が本を手放したがらない場合や、帰省期間が短い場合は、一度ですべてを終わらせる必要はありません。
棚一段、段ボール一箱など、範囲を限定して進めましょう。
保留する本の上限を決める
判断できない本は保留にできますが、すべてを保留にすると片付けが進みません。
保留箱を一箱、本棚一段など、保管できる上限を親と相談します。
箱には、保留にした日と次に確認する日を書いておきましょう。
同じ種類の本を一か所に集める
同じ作家の本、料理本、旅行本、辞書など、種類ごとに集めると、重複や量を確認できます。
親自身が冊数の多さに気づき、残す本を選びやすくなる場合があります。
一冊ずつではなく棚単位で判断する
数百冊以上ある場合、一冊ずつ思い出を聞いていると作業が終わりません。
「この棚は残す」「この棚は査定へ出す」など、まとまりで決める方法もあります。
ただし、貴重品や重要書類が挟まっていないか、売却前の確認は必要です。
親が物を手放してくれないときの話し方は、次の記事で詳しく紹介しています。
関連記事:親が物を捨ててくれないときの話し方|避けたい言葉と進め方
古本買取業者を選ぶポイント
古本買取業者を選ぶときは、買取価格の広告だけでなく、得意な本、費用、返却条件を確認します。
実家の本の種類や量に合うサービスを選びましょう。
実家にある本のジャンルを扱っているか
一般書を幅広く扱う業者と、専門書、古書、漫画などに特化した業者では、得意分野が異なります。
申込み前に、買取対象と買取対象外の本を確認してください。
査定結果の確認方法が分かりやすいか
合計金額だけでなく、どの程度の明細が示されるか確認します。
大量の本では一冊ごとの金額が出ない場合もありますが、値段がついた本と対象外の本の扱いは確認しておきたいところです。
キャンセル時の返送料を確認する
宅配買取で査定額に納得できなかった場合、返送料が利用者負担になることがあります。
一部だけ返却できるか、すべてまとめて返却となるかも事業者によって異なります。
本を発送する前に利用規約を確認する
査定後に自動で契約が成立する方式、値段がつかない本を処分する方式など、契約内容は事業者によって異なります。
箱を送った時点で何に同意したことになるのかを確認し、申込内容や利用規約の画面を保存しておきましょう。
実家の古い本の処分でよくある質問
ここでは、実家にある大量の本を片付ける際によくある疑問を整理します。
古い本は全部値段がつきませんか?
古いという理由だけで値段がつかないとは限りません。
絶版本、専門書、美術書、郷土資料などは、古くても需要がある場合があります。
一方で、購入時に高かった本でも、現在の需要や状態によって値段がつかないことがあります。
百科事典や全集は売れますか?
買取対象になるかは、種類、版、状態、需要、事業者の取り扱い方針によって異なります。
大型で保管や配送に費用がかかるため、取り扱わない業者もあります。
書名、出版社、発行年、巻数を伝え、持ち込む前に確認しましょう。
古本はきれいに拭いてから売るべきですか?
表面のほこりを乾いた布で軽く払う程度で構いません。
水拭き、洗剤、強い消しゴムなどは、本を傷める可能性があります。
カビや汚れが強い本は、無理に清掃せず、状態を伝えて査定対象になるか確認してください。
宅配買取で値段がつかなかった本はどうなりますか?
返却、無料引き取り、事業者側での処分など、対応は業者によって異なります。
返却時の送料が利用者負担になる場合もあるため、発送前に利用規約を確認しましょう。
本を寄付すれば必ず活用してもらえますか?
必ず本棚へ並べられるとは限りません。
受け入れ先の判断により、売却、再譲渡、処分される場合があります。
受け入れ条件と寄付後の扱いを事前に確認してください。
大量の本を不用品回収へまとめて出してもよいですか?
家族だけでは運べず、自治体の回収にも出しにくい量であれば、回収サービスを検討する方法があります。
ただし、家庭から出る廃棄物の回収を適切に行える事業者か、料金、作業内容、追加費用を確認してください。
売れる可能性がある専門書や古書は、回収へ出す前に買取査定を検討しましょう。
関連記事:不用品回収業者の選び方|高額請求やトラブルを避ける確認項目
まとめ|大量の古い本は4つの行き先に分ける
実家の古い本は、すべてを売る、またはすべて捨てる必要はありません。
次の4つに分けると、無理なく整理できます。
- 親や家族が残す本
- 古本買取へ売る本
- 譲る・寄付する本
- 資源回収などで処分する本
売れる可能性を確認したい本には、次のようなものがあります。
- 専門書・学術書
- 美術書・写真集
- 絶版本・初版本
- 署名本
- 郷土資料
- 全巻そろった漫画
少量なら店頭買取、段ボール数箱なら宅配買取、本棚数台分など大量なら出張買取を検討できます。
宅配買取を利用する場合は、発送前に本の写真と一覧を残し、送料、返送料、自動承認、値段がつかない本の扱いを確認しましょう。
売れなかった本は、実家のある自治体の古紙・資源回収ルールに従って処分します。
最初から本棚全体を空にしようとせず、棚一段または段ボール一箱から始めてみてください。
あわせて読みたい
- 実家の不用品は売れる?買取と処分を分ける判断基準
- 出張買取と宅配買取の違い|実家の片付けに向くのは?
- 実家の片付けはどこから始める?親と進める7つの手順
- 親が物を捨ててくれないときの話し方
- 古いゴルフクラブの処分方法|買取できる物の見分け方
- 不用品回収と自治体の粗大ゴミはどちらがいい?
参考資料
- 環境省「意外と知らないリユースの世界」
- 環境省「使用済製品等のリユースの促進」
- 国民生活センター「宅配買い取り業者に査定を依頼した古本を返送してもらったら」
- 国民生活センター「古本買い取りサイトに古本を送ったところ『買い取れない』と言われた」
※古本の買取対象、査定方法、送料、返送料、対応地域、キャンセル条件は事業者によって異なります。申込み前に各事業者の公式サイトと利用規約をご確認ください。
※本・雑誌・古紙の分別方法や一度に出せる量は自治体によって異なります。最新情報は、実家がある市区町村の公式サイトでご確認ください。

