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親に補聴器を使ってほしいときの伝え方|聞こえを指摘すると怒るときはどうする?

🗣 親への伝え方

親と話していて、

「最近、聞き返すことが増えた気がする」
「テレビの音が前より大きい」
「会話がかみ合わないことがある」

と感じることがあります。

家族としては、

「一度、補聴器を考えてみたら?」

と言いたくなります。

けれど、親から、

「ちゃんと聞こえてる」
「まだ補聴器なんかいらない」
「年寄り扱いしないで」
「そっちの声が小さいだけ」

と言われてしまうこともあります。

子ども側には責めるつもりがなくても、聞こえについて指摘されること自体を嫌がる人は少なくありません。

そのため、親に補聴器をすすめるときは、

「聞こえていないから使って」ではなく、「会話や暮らしが少し楽になる方法として一度考えてみない?」

という伝え方が使いやすくなります。

この記事では、親に補聴器を使ってほしいときの切り出し方、そのまま使える例文、「聞こえている」「いらない」と言われた場合の返し方、避けたい言い方について紹介します。

※この記事では、聞こえの状態や補聴器の必要性を診断するものではありません。聞こえに関する判断や補聴器の選択については、必要に応じて医療機関や専門家へ相談してください。

  1. 親に補聴器をすすめにくいのはなぜ?
    1. 「聞こえていない」と言われること自体が嫌なことがある
    2. 補聴器に悪いイメージを持っていることもある
  2. 最初から「補聴器使ったら?」と言わなくていい
    1. 「最近聞きにくいことない?」と聞く
    2. 家族が困っている場面も穏やかに伝える
  3. 補聴器の話を切り出しやすいタイミング
    1. テレビや電話で聞き返しが増えたとき
    2. 親自身が聞こえについて話したとき
  4. 親に補聴器をすすめるときの伝え方
    1. 「使って」ではなく「一回相談してみない?」と伝える
    2. 「家族が話しやすくなる」と伝える
  5. そのまま使える補聴器のすすめ方
    1. 軽く切り出すとき
    2. 年寄り扱いされたくない親に伝えるとき
  6. 「ちゃんと聞こえてる」と言われたらどうする?
  7. 「補聴器なんかいらない」と言われたら理由を聞く
  8. 「年寄り扱いするな」と怒られたらどうする?
  9. 補聴器を使うかどうかを家族だけで決めない
    1. まず相談や確認から始める
    2. 本人が選べる形を残す
  10. 補聴器だけでなく会話の仕方も見直す
    1. 離れた場所から話しかけない
    2. 聞き返されたときに怒らない
  11. 一人暮らしの親なら聞こえ以外の暮らしも確認する
    1. 電話や連絡が取りにくくなっていないか確認する
    2. 緊急時の連絡方法も確認しておく
  12. 家族全員で「聞こえてない」と言わない
    1. 一人が穏やかに話す
    2. 家族の間では状況を共有しておく
  13. 親に補聴器をすすめるときに避けたい言い方
  14. 補聴器の話は「できなくなったこと」ではなく「楽にする方法」として話す
  15. まとめ|「聞こえてないから使って」ではなく「会話を楽にする方法を考えない?」から始める
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親に補聴器をすすめにくいのはなぜ?

補聴器は家族から見ると、

「聞き取りやすくするための道具」

です。

しかし、親本人には、

「自分が年を取ったと認めるもの」

のように感じられることがあります。

また、

「自分では聞こえている」

と思っている場合、家族から補聴器をすすめられても必要性を感じません。

聞こえの話を始めるときは、まずこの気持ちの差を知っておくことが大切です。

親が元気なうちに暮らしや今後について話しておきたいことはこちらでもまとめています。
親が元気なうちに話しておきたい実家と暮らしのこと

「聞こえていない」と言われること自体が嫌なことがある

家族から、

「全然聞こえてないやん」

と言われると、親は責められたように感じることがあります。

特に、

「何回言わせるの?」

「また聞こえてない」

という言葉を繰り返すと、聞こえの問題よりも親子の感情がぶつかりやすくなります。

そこで、

「聞こえてない」

ではなく、

「最近、会話が聞き取りにくそうなときがあるけどどう?」

という聞き方に変えます。

補聴器に悪いイメージを持っていることもある

親によっては、

「補聴器は目立つ」
「使いにくそう」
「年寄りっぽい」

といった印象を持っています。

この場合、

「今は小さいのもあるよ」

とすぐ説得するより、

「何が一番嫌なん?」

と聞いてみることが大切です。

本人が気にしている理由が分かれば、話し方も変えられます。

最初から「補聴器使ったら?」と言わなくていい

補聴器をすすめたいと思っていても、最初から道具の話にする必要はありません。

まずは、親自身が聞こえについてどう感じているのかを聞きます。

「最近聞きにくいことない?」と聞く

たとえば、

「最近テレビの音、前より上げること増えてない?」

「電話って聞き取りにくいことない?」

と軽く聞きます。

親が、

「そういえば少し聞きにくい」

と感じていれば、そこから話を広げられます。

反対に、

「全然困ってない」

と言われた場合は、その場で補聴器の話まで進めなくても構いません。

家族が困っている場面も穏やかに伝える

聞こえの問題では、本人より家族が先に気づくことがあります。

その場合、

「聞こえてないから困る」

ではなく、

「何回か言い直すことが増えて、お互いちょっと大変になってきたなと思って」

と伝えます。

親だけの問題ではなく、

家族全体の会話を楽にするため

という話にすると受け入れられやすくなります。

親に言いにくいことを話すときの基本的な考え方はこちらでもまとめています。
親の一人暮らしが心配とどう伝える?「もう無理」と決めつけない話し方

補聴器の話を切り出しやすいタイミング

聞こえについては、日常の中で自然に話題が出ることがあります。

そのタイミングを使うと、いきなり補聴器をすすめるより話しやすくなります。

テレビや電話で聞き返しが増えたとき

たとえば、

「最近テレビの音大きくなったな」

と家族が気づいたときです。

その場で責めるのではなく、

「聞きにくいことある?」

と軽く聞きます。

また、電話で、

「何回も聞き返すこと増えたな」

と感じることもあります。

そこで、

「電話って聞き取りにくくなってない?」

と聞くこともできます。

親自身が聞こえについて話したとき

親から、

「最近テレビのセリフが聞き取りにくい」

「人の話が聞こえにくい」

という言葉が出たら、自然なきっかけです。

「一回相談してみる?」

と提案できます。

病院や相談先そのものを嫌がる場合の伝え方はこちらでまとめています。
→親に病院へ行ってほしいときの伝え方|受診を嫌がる親への声かけ(準備中)

親に補聴器をすすめるときの伝え方

補聴器をすすめるときは、

「使うべき」

と決めつけないことが大切です。

まず、

「一度見てもらう」

「どんなものがあるか知る」

という小さな段階から始めます。

「使って」ではなく「一回相談してみない?」と伝える

たとえば、

「補聴器絶対使ったほうがいいって話じゃないよ。一回聞こえについて相談してみたらどうかなと思って」

という言い方です。

これなら、

「補聴器を買う」

ところまで一気に話を進めません。

親自身が必要性を考える余地を残せます。

「家族が話しやすくなる」と伝える

本人が、

「困ってない」

と言う場合、

「私らが話すとき、何回も言い直すこと増えてきたから、お互い楽になる方法あったらいいなと思って」

という伝え方もできます。

補聴器を、

「できないことを補うもの」

ではなく、

「会話を楽にするための道具」

として話します。

そのまま使える補聴器のすすめ方

親に伝えるときは、長く説明するより短い言葉のほうが自然です。

たとえば次のような言い方があります。

軽く切り出すとき

「最近、聞き返すこと増えた気するけど、自分ではどう?」

「補聴器使ってって今すぐ言ってるんじゃないよ。一回聞こえのこと相談してみない?」

「テレビの音、前より大きくなってる気がするけど、聞きにくい?」

「一回見てもらって、何もなかったらそれで安心やん」

「聞こえやすくなる方法があるなら、一回知っとくだけでもいいんちゃう?」

年寄り扱いされたくない親に伝えるとき

「年だから言ってるわけじゃないよ」

「補聴器を絶対使ってってことじゃないよ」

「今困ってることが少し楽になるなら、方法だけ知っといたらいいかなと思って」

「私らも何回も言い直すより、お互い会話しやすくなったら楽やん」

「嫌なら無理に決めんでいいから、一回話だけ聞いてみない?」

親が「年寄り扱いされた」と感じやすい話題の伝え方はこちらでもまとめています。
→親の運転が心配と伝えるには?事故を責めずに話す言い方(準備中)

「ちゃんと聞こえてる」と言われたらどうする?

補聴器をすすめたとき、

「ちゃんと聞こえてる」

と言われることがあります。

このとき、

「いや、聞こえてないやん」

と否定すると、話がぶつかります。

まずは、

「自分では困ってないんやね」

と受け止めます。

そのうえで、

「ただ、この前何回か聞き返してたから、私はちょっと気になったんよ」

と具体的な出来事だけ伝えます。

本人の感覚と家族の感覚が違うことはあります。

その場でどちらが正しいか決める必要はありません。

「補聴器なんかいらない」と言われたら理由を聞く

親が補聴器を嫌がるとき、

「必要ない」

という一言だけでは、本当の理由が分からないことがあります。

そこで、

「何が嫌?」

と聞いてみます。

たとえば、

  • 目立つのが嫌
  • 高そう
  • 使い方が難しそう
  • 邪魔になりそう
  • まだ必要な年齢ではないと思っている
  • 自分では困っていない

などがあります。

理由が分かれば、

「じゃあまず相談だけにする?」

と次の話ができます。

親が何かを嫌がるとき、一度で説得せず理由を聞く考え方はこちらでもまとめています。
親が見守りサービスを嫌がるときの伝え方|監視と思われないすすめ方

「年寄り扱いするな」と怒られたらどうする?

聞こえや補聴器の話は、年齢を意識させやすいテーマです。

親から、

「年寄り扱いしないで」

と言われることがあります。

この場合、

「実際もう高齢なんだから」

とは言わないほうがよいでしょう。

まず、

「年齢で言ってるわけじゃないよ」

と伝えます。

そのうえで、

「最近、会話で聞き返すことが増えたから気になっただけ」

と具体的な出来事に戻します。

親が怒っているときは、その場で納得させようとしなくても構いません。

「分かった。今日はこの話やめとこう」

と終えることも大切です。

病院の話で親が怒ってしまった場合の終わらせ方はこちらでもまとめています。
→病院嫌いの親が怒ったときの話の終わらせ方|しつこく説得しないための返し方(準備中)

補聴器を使うかどうかを家族だけで決めない

家族としては、

「使えば楽になるのに」

と思っても、本人が納得していなければ続きにくいものです。

そのため、

「これ買っといたから」

と勝手に準備するのは避けます。

まず相談や確認から始める

補聴器が必要かどうかや、どのような方法が合うかについては、家族だけで判断する必要はありません。

本人が希望すれば、医療機関や専門家へ相談します。

この記事では具体的な製品選びではなく、そこまで親とどう話すかを中心にしています。

本人が選べる形を残す

「一回相談する?」

「どんなものがあるかだけ見てみる?」

というように、段階を分けます。

親自身が、

「一度試してみようかな」

と思える状態を作ることが大切です。

補聴器だけでなく会話の仕方も見直す

聞こえが気になると、

「補聴器さえ使えば解決」

と思ってしまうことがあります。

しかし、家族側の話し方を少し変えるだけでも会話がしやすくなる場合があります。

離れた場所から話しかけない

別の部屋から大声で話しかけると、聞き取りにくいことがあります。

できるだけ近くで、顔を見ながら話すようにします。

また、

「テレビをつけたまま」

など周囲に音が多いと、会話が分かりにくくなることもあります。

聞き返されたときに怒らない

何度も聞き返されると、

「さっき言ったやん」

と言いたくなります。

しかし、その言葉が続くと、親が会話そのものを避けるようになることがあります。

聞き返された場合は、同じ言葉を大声で繰り返すだけではなく、少し違う言い方に変える方法もあります。

親との会話でイライラしてしまうときの伝え方についてはこちらでまとめています。
→親と話すとイライラするときの伝え方|言い返す前にできること(準備中)

一人暮らしの親なら聞こえ以外の暮らしも確認する

親が一人暮らしをしている場合、聞こえについて気になることがあれば、暮らし全体についても軽く確認しておくと安心です。

ただし、一度に全部確認する必要はありません。

電話や連絡が取りにくくなっていないか確認する

聞こえにくさがあると、電話を避けるようになることがあります。

家族として、

「最近電話に出ない」

と感じている場合でも、

「なんで出ないの?」

と責めず、

「電話って聞きにくい?」

と聞いてみます。

遠方の親との連絡や見守りについてはこちらで整理しています。
遠方の親が心配なときに家族ができること

連絡頻度について親と話す方法はこちらでまとめています。
→親に毎日連絡するのは嫌がられる?見守りのための連絡頻度を話し合う方法(準備中)

緊急時の連絡方法も確認しておく

電話が聞き取りにくい場合、別の連絡方法を考えることもできます。

何かあったときに誰へ連絡するかについては、元気なうちに話しておくと安心です。

緊急連絡先を親と決めるときの切り出し方はこちらでまとめています。
→親と緊急連絡先を決めたいときの切り出し方|元気なうちに話すコツ(準備中)

家族全員で「聞こえてない」と言わない

兄弟や家族が、

「最近聞こえてないよね」

と感じていても、全員で親を囲んで指摘するのは避けたほうがよいでしょう。

親には、

「みんなから年寄り扱いされている」

と感じられることがあります。

一人が穏やかに話す

まず、普段から話しやすい家族が一人で伝えます。

「みんな言ってる」

という言い方も避けます。

兄弟に親のことを相談するときの切り出し方はこちらでまとめています。
→兄弟に親のことを相談したいときの切り出し方|いきなり介護分担の話をしないコツ(準備中)

家族の間では状況を共有しておく

親の前で一斉に言わなくても、家族の間では、

「最近こういう場面があった」

と共有しておいて構いません。

ただし、親本人を除いて勝手に補聴器を購入したり、重大な判断を進めたりしないことが大切です。

親に補聴器をすすめるときに避けたい言い方

家族としては会話が大変になっているため、つい強い言葉が出ることがあります。

特に次のような言い方は避けたほうがよいでしょう。

  • 「全然聞こえてないやん」
  • 「何回言わせるの?」
  • 「もう補聴器必要な年でしょ」
  • 「年なんだから仕方ない」
  • 「テレビの音うるさすぎる」
  • 「補聴器くらい使ってよ」
  • 「みんな困ってる」
  • 「聞こえてないこと認めたら?」
  • 「もう買っておいたから使って」

家族が困っていることを伝えてはいけないわけではありません。

ただ、

「あなたが悪い」

ではなく、

「お互い会話しやすくなる方法を考えたい」

という形にしたほうが話を続けやすくなります。

補聴器の話は「できなくなったこと」ではなく「楽にする方法」として話す

補聴器をすすめるときに一番避けたいのは、

「もう聞こえない人」

と親を決めつけることです。

聞こえについて気になることがあっても、

「どんな場面で困っているか」

を一緒に考えます。

テレビなのか。

電話なのか。

家族との会話なのか。

外で人と話すときなのか。

そのうえで、

「少し楽になる方法があるなら、一回知ってみる?」

と提案します。

親が一人暮らしを続ける場合に考えておきたい暮らしの備えはこちらでも整理しています。
高齢の親が一人暮らしを続けるときのリスクと備え

家の中の安全について親に話す方法はこちらでまとめています。
→高齢の親に家の安全対策をしてほしいときの伝え方|転倒・火事・防犯をどう話す?(準備中)

まとめ|「聞こえてないから使って」ではなく「会話を楽にする方法を考えない?」から始める

親に補聴器を使ってほしいと思ったときは、

「全然聞こえてない」
「もう補聴器必要でしょ」

と決めつける必要はありません。

まずは、

「最近聞き返すこと増えたけど、自分ではどう?」

「一回聞こえについて相談してみない?」

「お互い話しやすくなる方法があるなら知っといてもいいんちゃう?」

という小さな会話から始めます。

親が、

「聞こえている」

と言ったら、すぐ否定しない。

「補聴器はいらない」

と言ったら、何が嫌なのかを聞く。

「年寄り扱いするな」

と怒られたら、年齢ではなく具体的に気になった場面を伝える。

そして、強く嫌がった日は、一度話を終えて構いません。

目標は、一度の会話で補聴器を使わせることではありません。

聞こえについて困ったときに、親自身が家族へ相談できる状態を作っておくことも大切です。

補聴器を「できなくなった証拠」ではなく、「今の暮らしや会話を少し楽にする選択肢」として話してみてください。

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