『予約です!10時10分に!』と言われて少し考えた|“今すぐ”と“予約”の境界が曖昧になっている

社会の前提

タクシー会社で電話を取っていると、

時々、
少し止まる瞬間がある。

「予約お願いします!」

「何時ですか?」

「10時10分です!」

時計を見る。

今、
10時。

つまり、

“今すぐ”

なんだけど、

本人の中では、
“予約”
になっている。

最初は普通に、

「急ぎなんやな」

くらいだった。

でも最近、

少し違う気がしている。

言葉は合っている。でも噛み合わない

最近増えた気がするのが、

“単語”
は合ってるのに、

全体が繋がらない感じ。

例えば、

  • 「予約」
  • 「今すぐ」
  • 「あと5分」
  • 「向かってます」

この辺りの時間感覚。

整理されないまま、
会話だけ進む。

私は時々、

“理解していない”
というより、

“整理が追いついていない”

感じを受ける。

「普通に分かる」が危ない気がしている

こういう話をすると、

「そんなの普通分かるでしょ」

と言われることがある。

でも最近、

その
“普通”

の幅が、
かなり広がっている気がする。

しかも怖いのが、

静か。

怒鳴らない。

普通に話している。

だから、

周囲も気づきにくい。

SNS時代は、“整理する前”に進む

昔は、

会話って、
もっとゆっくりだった気がする。

でも今は、

  • LINE
  • DM
  • 即返信
  • 即注文
  • 即予約

で進む。

しかも最近、

“理解”
より先に、

“操作”

できてしまう。

私は時々、

社会全体が、

“考える前に動ける”

方向へ進みすぎている気がする。

タクシーの電話は、社会の縮図みたいになる

タクシー会社って、

結構いろんな人から電話が来る。

高齢者。

若い人。

酔っ払い。

焦ってる人。

混乱してる人。

だから時々、

社会全体の変化が、
電話越しに見える。

最近は特に、

“説明”
が苦手な人が増えている気がする。

「伝えられない」と、「理解できない」は少し違う

これも難しい。

本当に理解できていない人もいる。

でも一方で、

頭の中では分かっているのに、

整理して言葉にできない人もいる。

私は最近、

社会って、

“伝える能力”

をかなり要求するようになった気がしている。

「予約」という言葉だけ残っている感じ

例えば、

「予約したい」

と言いながら、

内容は今すぐ配車。

これって、

“予約”
という単語だけ覚えていて、

使い分けまでは整理されていない感じがある。

私は時々、

社会には、

“なんとなく操作できる”

状態のものが増えすぎた気がしている。

闇バイトのニュースでも、少し似た感覚がある

最近、

闇バイトのニュースを見るたび、

私は少し似た感覚を持つ。

もちろん犯罪はダメ。

でも時々、

“その後”
を想像できないまま、
流されている感じがある。

私は最近、

“想像力”
とか
“整理力”

みたいなものが、
社会の中でかなり重要になっている気がしている。

「普通」の前提が、高くなりすぎた

今の社会って、

  • アプリ
  • 予約
  • QR
  • パスワード
  • ネット手続き

全部、

“分かる前提”

で進む。

でも実際には、

そこで静かに止まる人もいる。

私は最近、

“普通にできる”
前提が、
かなり高くなっている気がしている。

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まとめ|“分かっている前提”で社会が進みすぎている

私は別に、

電話対応が雑だと言いたいわけではない。

でも最近、

“言葉”
は合っているのに、

“意味”
が噛み合わない瞬間を、
かなり見るようになった。

そして今日も、

「予約です!10時10分に!」

という電話を受けながら、

“普通に分かる”
前提の社会について、
少し考えている。

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