最近、
高齢者の家へ行くと、
ずっとテレビがついていることが多い。
しかも、
通販番組。
朝から。
昼も。
夕方も。
延々と流れている。
私は最初、
「そんな面白いんかな」
と思っていた。
でも最近、
少し違う気がしている。
通販番組は、ずっと優しい
テレビ通販って、
とにかく否定しない。
- 便利ですよ
- 毎日が楽になります
- これで安心
- 今ならお得です
ずっと優しい。
しかも、
リアクションが大きい。
笑う。
褒める。
驚く。
私は最近、
“会話の空気”
にかなり近いと思っている。
家の中に、ずっと声がある
高齢男性って、
退職後に急に静かになる人がいる。
仕事。
飲み会。
近所付き合い。
趣味。
そういうものが減る。
でもテレビだけは、
ずっと話しかけてくる。
私は最近、
“無音”
を避けるためにテレビをつけている人、
かなり多い気がしている。
財布通販の電話が、ずっと来る
タクシー会社では、
通販の間違い電話が結構ある。
財布。
バッグ。
下着。
健康器具。
しかも、
何度もかけてくる人もいる。
最初は、
「番号間違えてる」
と思っていた。
でも最近、
“注文”
より、
“接触”
に近い気がしている。
「誰かと話したい」が混ざっている気がする
もちろん、
本当に欲しい人もいる。
でも時々、
- 話が長い
- 同じ説明を繰り返す
- 何を注文したか曖昧
- 電話を切りたがらない
人もいる。
私は最近、
“商品”
というより、
“誰かと繋がる時間”
を買っている部分もあるんじゃないか
と思うようになった。
おばあちゃん達は外へ出る
逆に、
おばあちゃん達は外へ出る。
「テレビうるさいわ〜」
と言いながら、
近所で集まる。
お茶を飲む。
喋る。
私は最近、
女性は、
“雑談の避難所”
を持っている人が多い気がしている。
でも男性側は、
家に閉じる。
そしてテレビを見る。
父の日にテレビを買った
先日、
父の日にテレビを買った。
その時、
家電量販店の店員さんが笑いながら言った。
「この辺、
テレビめっちゃ売れるんですよ」
理由はシンプル。
“ずっと見てる人が多いから”
らしい。
私はその時、
少し複雑だった。
デイサービスへ行かない男性達
別の地域では、
「デイサービスにも行かない」
という話を聞いた。
外へ出ない。
家にいる。
テレビを見る。
通販を見る。
またテレビを見る。
私は最近、
高齢男性って、
“役割”
が消えた後の居場所を作るのが難しい人、
結構多いのかもしれない
と思っている。
「また買ってる」で終わらない感じ
もちろん、
通販の買いすぎは問題になることもある。
でも私は最近、
「また買ってる」
だけでは説明できないものを感じる。
その奥に、
- 孤独
- 不安
- 暇
- 会話不足
- 居場所喪失
みたいなものが、
少し見える気がする。
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まとめ|通販を見ているというより、誰かと繋がっているのかもしれない
私は別に、
テレビ通販を否定したいわけではない。
でも最近、
“商品”
より、
“声”
を見ている気がする。
そして今日も、
どこかの家で通販番組が流れ、
誰かが、
「これは便利ですよ〜」
と話しかけ続けている。

