実家を片付けたいと思っても、帰省のたびに丸一日使うのは現実的ではありません。
食事をしたり、親と話したり、ほかの用事を済ませたりしていると、片付けだけに何時間も使えないこともあります。
そんなときは、1回30分・1か所だけと決めて、帰省のたびに少しずつ進める方法があります。
大事なのは、毎回大きな成果を出すことではありません。「次にどこをやるか」がわかる状態を残して終えることです。
最初に「今日はどこを30分だけやるか」を決める
帰省してから「さて、どこから片付けよう」と考えると、家全体が気になって動けなくなりやすくなります。
始める前に、場所を一つだけ決めます。
- 玄関の靴箱1段
- 洗面所の棚1か所
- 食器棚の上段だけ
- タンスの引き出し1段
- 机の上だけ
「今日はこの棚だけ30分やって、終わったら片付けは終了にしよう。」
30分で終わらない広さを選ばないことがポイントです。
押し入れ全部、納戸全部、食器棚全部のような範囲は、別の日に分けます。
30分の中で「出す・分ける・戻す」まで終える
短時間の片付けでは、物を全部出したまま時間切れになると、帰る前に困ります。
そこで、30分を大まかに3つに分けます。
| 時間の目安 | やること |
|---|---|
| 最初の10分 | 選んだ場所から物を出して確認する |
| 次の10分 | 残す物と、その場に置かない物を分ける |
| 最後の10分 | 残す物を戻し、ほかをまとめる |
時間配分は厳密でなくて構いません。
大切なのは、最後に必ず「戻す時間」を残しておくことです。
その場から出す物は「持ち帰り・処分・保留」に分ける
棚から出した物を全部その場で処分しようとすると、判断に時間がかかります。
今回は、その場所から出す物を次の3つに分ける程度で十分です。
- 持ち帰り:家族が引き取ると決めた物
- 処分:本人も不要と確認できた物
- 保留:今日は決めない物
「これは持って帰る、これは処分、迷うものはこの袋にまとめておこう。」
保留になった物を、その日のうちに無理に判断する必要はありません。
ただし、保留した物がどこにあるかわからなくならないよう、一つの箱や袋にまとめておきます。
持ち帰る物は、その日のうちに実家から出す
「自分が使う」「兄弟に渡す」と決めた物を、実家の別の部屋へ移動しただけでは、物の総量は減りません。
持ち帰ると決めた物は、できればその日の帰宅時に持ち出します。
「これは私が持って帰るね。次までここに置いたままにしないようにするよ。」
大きくて持ち帰れない物は、次回どうするかだけ記録しておきます。
「そのうち持って帰る物」が実家に増え続けないようにするのがポイントです。
処分する物も、その日に全部捨てなくていい
処分すると決めても、自治体の収集日や分別の都合ですぐ出せないことがあります。
その場合は、「処分する物」として一か所にまとめれば十分です。
たとえば、
- 次のごみ収集日に出す袋
- 粗大ゴミとして申し込む物
- 売却できるか確認する物
などに分けます。
自治体ごとの分別方法は地域で異なるため、実際に出すときは公式の案内を確認します。
終わったら写真を1枚撮って、次回の場所をメモする
少しずつ片付ける方法で困りやすいのが、次に帰省したとき「前回どこまでやったっけ」となることです。
そこで、終わった場所をスマートフォンで1枚撮っておきます。
あわせて、次にやる場所を短くメモします。
「今回は洗面所の上段まで。次は下段を見る。」
これだけで、次回すぐに始められます。
家族LINEなどに写真を残しておけば、兄弟姉妹とも進み具合を共有しやすくなります。
毎回30分でなくても、帰省ごとに「一つ終える」を続ける
30分は目安です。
その日の予定や親の気分によっては、15分で終えても構いません。
反対に、親も乗り気で作業が進んでも、最初に決めた一か所が終わったらそこで止める方法もあります。
毎回作業量をそろえることより、「一つの場所を終える」ことを繰り返す方が進み具合を実感しやすくなります。
帰省中に半日から1日ほど使って、もう少し広い範囲を片付けたい場合は、帰省中にできる実家の片付けチェックリスト|1日で無理なく進める手順の方が向いています。
片付けを始める前に、親がその日にやりたいかも確認する
帰省のたびに30分片付けると決めても、親が毎回その気になるとは限りません。
その日はゆっくり話したい、外出したいということもあります。
「今回も30分くらい一か所見る?今日はやめておく?」
親が嫌がる日は片付けを休んでも構いません。
帰省中に少しだけ一緒に片付けたいときの切り出し方は、親に帰省中だけ一緒に片付けたいときの伝え方|短時間で始める例文も参考になります。
少しずつ進めるなら「次回すぐ再開できる状態」で終える
帰省のたびに実家を片付ける方法では、その日に何袋捨てたかより、次回また続けられる状態を残すことが大切です。
1回30分、1か所だけ。持ち帰る物は持ち帰り、処分する物はまとめ、迷った物は保留にする。最後に写真と次回のメモを残します。
この流れを繰り返せば、毎回大がかりな片付けをしなくても、少しずつ範囲を広げられます。
実家全体のどこから始めるかまだ決まっていない場合は、実家の片付けはどこから始める?親が元気なうちに無理なく進める7つの手順も確認してください。
