実家に帰ったとき、
「この契約、まだ続いてるのかな」
「毎月何に払ってるんだろう」
「使っていないサービスが残っていないかな」
と気になることがあります。
特に、一人暮らしの親や高齢の親の場合、
- 電気やガスなどの公共料金
- 携帯電話
- インターネット
- 保険
- 定期購入
- サブスク
- その他の継続契約
など、長く使っている契約がそのまま残っていることもあります。
けれど、子どもから突然、
「契約書見せて」
「何にお金払ってるの?」
「ちゃんと管理できてる?」
と聞かれると、親は警戒します。
こちらとしては心配しているだけでも、
「お金のことを探られている」
「もう自分では管理できないと思われている」
「勝手に解約されるのでは」
と感じることがあります。
そのため、親の契約内容を確認したいときは、最初から中身を見せてもらうのではなく、困ったときに一緒に確認できる状態を作ることから始めるのがおすすめです。
この記事では、親の契約内容を確認したいときの切り出し方、角が立ちにくい言い方、そのまま使える例文、親が嫌がったときの対応を紹介します。
親の契約内容を確認しにくいのはなぜ?
契約の話は、生活そのものに関わります。
しかも、多くの場合はお金の支払いもセットです。
そのため、子どもが確認しようとすると、親には「自分の生活を管理される話」に聞こえることがあります。
「何に払っているか聞く」ことがお金の詮索に見える
たとえば、
「毎月いくら払ってるの?」
という聞き方は、契約確認のつもりでも、お金そのものを聞いているように聞こえます。
親が元気に自分で管理しているなら、
「何でそんなことまで言わなあかんの?」
と感じても不思議ではありません。
まずは金額ではなく、
「どんな契約があるか」
「どこに書類があるか」
というところから確認すると話しやすくなります。
親に通帳や大事な物の場所を聞くときも、同じように「中身」より「場所」から話すと進めやすくなります。
→親に通帳の保管場所を聞くには?お金を疑っていると思われない聞き方
「勝手に解約される」と思われることもある
子ども側から見ると、
「使ってないなら解約したほうがいい」
と思う契約でも、親には必要な理由があるかもしれません。
そこで、
「これいらないでしょ」
「解約しよう」
と決めつけると、反発されやすくなります。
確認することと、解約することは別です。
まずは契約の存在を一緒に確認し、そのうえで本人がどうしたいかを聞くことが大切です。
最初から「契約全部見せて」と言わない
親の契約を整理したいと思っても、一度に全部確認しようとしないほうが進めやすくなります。
範囲を小さくすると、親の警戒も弱まりやすくなります。
ひとつの契約から確認する
たとえば、
「この前、電気の請求書の話してたやん。ちょっと一緒に見てもいい?」
「携帯の料金、最近分かりにくいって言ってたけど、一回確認する?」
という形です。
生活の中で実際に出てきた困りごとから始めれば、
「全部調べられる」
という印象を与えにくくなります。
公共料金の請求について分かりにくい部分はこちらでも整理しています。
→計量日と検針日の違い|親の公共料金請求書を見るときに知っておきたいこと
「整理」ではなく「分かるようにする」と伝える
「契約を整理しよう」
と言うと、親によっては「不要なものを解約される」と感じます。
そこで、
「何を契約してるか分かるようにしとくだけでも安心ちゃう?」
「困ったときにすぐ問い合わせできるように、書類の場所だけ決めとこか」
という伝え方にします。
目的は、親の契約を奪うことではなく、必要なときに本人や家族が確認できるようにすることです。
契約の話を切り出しやすいタイミング
契約の話は、何のきっかけもなく始めると警戒されやすくなります。
日常の中で関連する話題が出たときを使うと自然です。
請求書を見ているとき
親が、
「今月高いな」
「この請求何やろ」
と話しているときは、確認を提案しやすいタイミングです。
たとえば、
「一回一緒に見てみよか」
「どの契約の分かだけ確認してみる?」
と軽く声をかけます。
電気料金が毎月違って見える理由はこちらの記事でも整理しています。
→電気料金はなぜ毎月違う?
電気料金の基本的な仕組みはこちらです。
→電気料金はどうやって決まる?基本料金と従量料金の仕組み
更新や解約の話が出たとき
何かの契約更新や解約について話題が出たときも、全体を見直すきっかけになります。
「これ更新するなら、他にも自動で続いてるものないか一回見てみる?」
という形です。
自動更新のサービスは、使っていないことに気づかないまま支払いだけ続くことがあります。
→自動更新サービスの解約忘れで損しやすいもの|「使ってないのに払ってた」が少し怖い
親の契約内容を確認したいときの伝え方
契約を確認するときは、
「ちゃんとできてる?」
と能力を確認するような言い方を避けます。
代わりに、家族も知っておいたほうが安心という形で伝えます。
「困ったときのため」と伝える
たとえば、
「今は自分でできてるの分かってるよ。ただ、何かあったときにどこへ連絡したらいいかだけ分かるようにしときたいんよ」
という言い方です。
これなら、
「もう管理できないと思っている」
という意味になりにくくなります。
親の管理を変えないことを先に伝える
親が警戒しそうなら、
「普段の管理は今までどおりでいいよ」
「私が全部管理したいわけじゃないよ」
と先に伝えます。
そのうえで、
「契約先と書類の場所だけ分かれば安心」
と話します。
そのまま使える契約確認の例文
親との会話では、短く言うほうが自然なこともあります。
ここでは使いやすい例文を紹介します。
軽く確認したいとき
「この契約、まだ使ってる?」
「これ何の支払いか分かる?」
「今度時間あるとき、契約してるもの一回一緒に見てみない?」
「全部解約するとかじゃなくて、何があるか分かるようにしとくだけでもいいと思って」
「書類がどこにあるかだけ教えてもらってもいい?」
警戒されそうなとき
「勝手に解約したりせえへんよ」
「お金の中身を知りたいわけじゃないよ」
「今までどおり自分で管理してもらったらいいよ」
「何かあったときに問い合わせ先が分からんと困るから、それだけ一緒に確認したいんよ」
親のお金の管理が心配なときの伝え方(準備中)
「ちゃんと管理してる」と言われたらどうする?
親から、
「ちゃんとやってる」
「余計なことしなくていい」
と言われることがあります。
その場合に、
「本当に?」
と疑うような返し方は避けたほうがよいでしょう。
管理できていることは否定しない
「うん、今できてるのは分かってるよ」
と一度受け止めます。
そのうえで、
「私が知っときたいだけなんよ」
「困ったときの連絡先だけ分かれば十分」
と伝えます。
目的は、親の能力をチェックすることではありません。
一度で全部確認しようとしない
親が嫌がるなら、
「今日はこの請求書だけ」
「今日は携帯だけ」
と範囲を限定します。
一度で契約一覧を完成させる必要はありません。
少しずつ確認するほうが、結果的に話を続けやすくなります。
不要そうな契約を見つけてもすぐ解約しない
契約内容を一緒に見ていると、
「これ使ってないんじゃない?」
と思うものが出てくることがあります。
しかし、その場で勝手に解約手続きを進めないことが大切です。
まず本人に使っているか聞く
たとえば、
「これ最近使ってる?」
「これって何のために入ったやつやった?」
と確認します。
親が忘れていただけの場合もありますし、家族が知らない用途で使っている可能性もあります。
本人が納得してから見直す
「使ってないなら一緒に解約方法見てみる?」
くらいの提案にします。
契約条件や解約方法はサービスごとに異なり、変更されることもあります。
実際に手続きをする場合は、各事業者の最新の公式情報を確認してください。
親の定期購入をやめてほしいときの伝え方(準備中)
親の契約で一緒に確認しておきたいこと
契約の詳細まで家族が把握する必要はありません。
ただし、最低限分かるようにしておくと、いざというときに探しやすくなります。
契約先と問い合わせ先
たとえば、
- どこの会社と契約しているか
- 契約書や請求書がどこにあるか
- 問い合わせ先が分かるか
- 支払い方法が何か
などです。
パスワードや暗証番号などの扱いについては、むやみに共有せず、本人の意思や各サービスのルールに沿って管理することが大切です。
自動で支払いが続く契約
定期購入や継続サービスは、本人が使っているかどうかを時々確認してもよいでしょう。
ただし、
「全部無駄」
と決めつけず、
「これは今も必要?」
と一つずつ聞きます。
使っていない自動更新サービスの確認についてはこちらも参考になります。
→自動更新サービスの解約忘れで損しやすいもの|「使ってないのに払ってた」が少し怖い
親のサブスクや定期購入を確認するときの伝え方(準備中)
契約書類は実家の片付けと一緒に整理しやすい
実家を片付けていると、
- 古い契約書
- 昔の請求書
- 保証書
- 更新案内
- 何のものか分からない封筒
などが出てくることがあります。
このタイミングは、契約関係の書類を確認しやすい機会です。
捨てる前に親と確認する
古そうだからといって、家族の判断だけで処分するのは避けます。
「これ残しとく?」
「今も使ってる契約の書類?」
と親に確認します。
実家の片付けを始める場所についてはこちらで詳しく整理しています。
→実家の片付けはどこから始める?親が元気なうちに無理なく進める7つの手順
大事な書類の置き場所を決める
契約関係の書類を一か所にまとめておくと、親自身も探しやすくなります。
「管理してあげる」
ではなく、
「お母さんも探しやすいように、ここにまとめとく?」
という言い方にすると自然です。
親の重要書類の保管場所を聞くときの伝え方(準備中)
兄弟がいる場合は勝手に進めない
親のお金や契約に関することは、兄弟間でも誤解が生まれやすいテーマです。
一人だけで確認や変更を進めると、あとから
「聞いてない」
と言われることがあります。
必要な範囲だけ共有する
すべての契約内容を兄弟全員で共有する必要はありません。
ただ、
「親と一緒に契約書類を整理している」
「このサービスは本人が解約することにした」
など、大きな変更については共有しておくと揉めにくくなります。
兄弟に親のことを相談したいときの切り出し方(準備中)
親の意思を中心にする
兄弟で意見が一致していても、親本人がまだ自分で判断できるのであれば、その意思を無視して変更を進めないことが大切です。
「家族が便利だから」
ではなく、
「親本人が困らないため」
という視点を残しておきます。
親の契約を確認するときに避けたい言い方
親の契約について気になることがあっても、次のような言い方は避けたほうが話を続けやすくなります。
- 「ちゃんと管理できてる?」
- 「何にいくら払ってるの?」
- 「これ絶対いらないでしょ」
- 「無駄遣いしてるやん」
- 「もう自分で管理するの危ないよ」
- 「全部見せて」
- 「こっちで管理するから」
- 「勝手に契約したらダメ」
- 「もう解約しといたよ」
家族からすれば良かれと思っていても、親には自分の生活を奪われるように感じられることがあります。
まずは、
見る・確認する・一緒に考える
という段階にとどめることが大切です。
契約の確認は「管理するため」ではなく「困らないため」
親の契約について気になり始めると、
「全部一覧にしたほうがいい」
「支払いも把握したほうがいい」
と思うことがあります。
しかし、最初から完璧に把握する必要はありません。
まず、
「何かあったときに必要な契約先が分かる」
「重要な書類の場所が分かる」
という状態だけでも大きく違います。
親が元気なうちに実家や暮らしについて話しておきたいことはこちらでもまとめています。
→親が元気なうちに話しておきたい実家と暮らしのこと
親が一人暮らしになる前に確認したいことはこちらです。
→親が一人暮らしになる前に家族が確認しておきたいこと
まとめ|「全部見せて」ではなく「困ったときに分かるようにしない?」から始める
親の契約内容を確認したいときは、
「契約全部見せて」
と一度に聞く必要はありません。
まずは、
「この契約まだ使ってる?」
「書類の場所だけ分かるようにしとかへん?」
「勝手に解約したりしないよ」
という小さな会話から始めます。
親にとって契約や支払いは、自分で生活を管理している証でもあります。
家族が安心したいからといって、その管理を突然取り上げる必要はありません。
契約先、書類の場所、継続しているサービス。
必要なものを少しずつ一緒に確認しながら、親本人も家族も、困ったときに必要な情報へたどり着ける状態を作っておくことが大切です。
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