なぜこの備えが必要なのか?
地震や台風などの大規模災害が起こると、避難所での生活を余儀なくされる場合があります。
そうした非常時に困らないためにも、「避難所生活を快適にする備え」はとても重要です。
とはいえ、準備は意外と簡単で、今日から少しずつ始められます。
避難所の必需品とは?|初心者向けにやさしく解説
避難所とは、災害時に自宅に住めなくなった人々が一時的に生活する場所です。
多くの場合は学校の体育館や公民館が使われますが、プライバシーがなく、物資もすぐには届かないことがほとんど。
そのため、最低限の生活用品は自分で持参する必要があります。
「実は知らない人が多いですが」、避難所では電気・水道が完全に止まっているケースも珍しくありません。
また、長期滞在になればなるほど、衛生面や心のケアも大切になってきます。
避難所生活を少しでも快適に過ごすためには、日頃の備えがカギを握るのです。
実践パート|どうやって始める?どう選ぶ?
ステップ①|最低限の生活用品を確保する
まずは「これがないと生活が成り立たない」というアイテムから。以下は避難所生活で役立つ10の必需品です。
- 飲料水(1人1日3L目安)
- 非常食(加熱不要・長期保存のもの)
- モバイルバッテリー(手回し・ソーラー充電式も可)
- トイレ用品(簡易トイレ・トイレットペーパー)
- 懐中電灯・ランタン(電池式か手回し)
- 防寒グッズ(アルミブランケット、カイロ)
- ウェットティッシュ・消毒液(衛生確保に必須)
- 耳栓・アイマスク(就寝時のストレス軽減)
- 常備薬・絆創膏などの医薬品
- レジャーシートやパーテーション(プライバシー確保に)
ステップ②|持ち運びやすさを重視する
避難時には、徒歩での移動になる可能性が高いため、リュックなどにまとめておくのがおすすめ。
必要最低限の重さに抑えつつ、使いやすさ・取り出しやすさも考慮しましょう。
ステップ③|家族構成に合わせてカスタマイズ
赤ちゃんがいる家庭なら粉ミルク・オムツ、女性なら生理用品、高齢者なら介護用品など、家族ごとのニーズに合わせて準備しましょう。
ペットがいる場合はフードやケージも忘れずに。
よくある疑問とその答え(Q&A形式)
Q1. 避難所って何が提供されるの?
A1. 初期は水・食料・毛布など最低限の支援がある場合もありますが、人数や状況によっては行き届かないことも。
自分で準備しておくと安心です。
Q2. どれだけ備蓄すればいい?
A2. 最低でも3日分、可能であれば1週間分を目安に。自治体も「最低3日、推奨は7日」としています。
Q3. 家に置いておくと場所をとって困るのですが?
A3. 最近は省スペース型の防災セットも多く、押入れやクローゼットにも収まるサイズのものがあります。
キャリー付きの防災リュックも便利です。
プチコラム|実際に避難所に行ったら…
2021年の大雨災害で避難所に数日滞在したという40代女性の声では、「耳栓とアイマスクが本当にありがたかった」とのこと。
多人数が同じ空間で寝起きする中、眠れずに体調を崩す人もいたそうです。
また、「自分の薬が足りなくて困った」という高齢者も多く、常備薬の管理も重要です。
避難所では「ちょっとした快適さ」が大きな支えになります。
準備していたものが周囲の人の役にも立つこともあり、普段からの備えが自分だけでなく、誰かの助けにもなるのです。
まとめ|少しずつ始めれば大丈夫
すべてを一気に準備するのは大変ですが、1つずつそろえることで確実な備えになります。
まずは100円ショップやコンビニでも手に入るグッズからでもOK。
避難所生活の現実を少し想像して、「あってよかった」と思えるアイテムを、今日から少しずつ揃えていきましょう。