なぜこの備えが必要なのか?
地震や台風などの自然災害、さらには物流の停滞や物価上昇など、私たちの暮らしはさまざまなリスクにさらされています。
そんな時、心強いのが「非常食」。
とはいえ、「何をどれだけ備えればいいのか分からない…」という声も多く聞かれます。
実は、非常食の準備は意外と簡単。まずは基本の5アイテムから始めてみましょう。
非常食とは?|初心者向けにやさしく解説
非常食とは、災害などでライフラインが止まった際に、調理不要または簡易的な調理だけで食べられる食品のことを指します。
長期保存が可能で、水や火が使えなくても食べられることが特徴です。
近年では、味やバリエーションが大きく進化しており、「非常時だけでなく日常にも使える」タイプの食品が増えています。
実は、ローリングストック(備蓄と消費を繰り返す方法)を活用すれば、特別な管理も不要。
高齢者や子どもがいる家庭でも取り入れやすくなっています。
実践パート|どうやって始める?どう選ぶ?
非常食選びは「食べやすさ」「保存性」「調理のしやすさ」の3つの視点で進めましょう。
ここでは、初心者にもおすすめの非常食5選をご紹介します。
アルファ化米(例:尾西食品「アルファ米ごはん」)

お湯や水を注ぐだけでふっくらとしたご飯が完成。
白米だけでなく、五目ご飯やわかめご飯など種類も豊富です。
5年以上保存可能。
レトルトおかず(例:イザメシ「美味しい防災食シリーズ」)
おかず類のレトルトパックは温めなくても食べられるものが多く、食事の満足感を得られます。
カレーや煮物、ハンバーグなどラインナップも充実。
缶詰パン(例:新・食・缶ベーカリー)

甘めでふわふわしたパンが缶に入っており、子どもにも人気。
長期保存(3〜5年)かつ手を汚さず食べられます。
バランス栄養食(例:カロリーメイト、SOYJOY)
手軽にエネルギーや栄養が補える非常食。
軽くてかさばらず、リュックに入れても◎。
飲料水(例:備蓄用ミネラルウォーター)

意外と忘れがちですが、水は最重要アイテム。1人1日3リットルが目安。
5年保存できる専用品が安心です。
これらを家族人数分・最低3日分を目安に備えると安心。
慣れてきたら1週間分にステップアップしましょう。
よくある疑問とその答え(Q&A形式)

Q1. 非常食ってどれくらいあればいいの?
A1. 最低でも「1人×3日分」が基本。
大人1人あたり1日あたり3食を目安に、9食分の備えが理想です。
子どもや高齢者がいる家庭は+αの余裕を。
Q2. 賞味期限が切れそうな時、どうすれば?
A2. 無理に急いで食べる必要はありません。
普段の食事に取り入れて消費し、新たに買い足す「ローリングストック法」がおすすめ。
期限管理アプリも便利です。
プチコラム|わが家の「おいしい備え」習慣

わが家では、毎年春に「防災食の日」を設け、備蓄している非常食を家族で試食するイベントを行っています。
子どもたちも「これおいしい!また買っておこう」と自然と防災意識が高まるきっかけに。
中には意外なお気に入りも見つかるので、年1回の点検にもなって一石二鳥。
非常時に初めて口にするより、事前に味を知っておくことで安心感も段違いです。
まとめ|少しずつ始めれば大丈夫
非常食は、いざという時の「命綱」です。
でも、完璧を目指す必要はありません。
まずは気になるものを1つ2つ試してみることから始めましょう。
今日のスーパーでの買い物に「もう1品、非常食」を加えるだけで、立派な備えになります。