確定申告の控除について調べていると、こんなことを思ったことはありませんか。
- これ、税務署に聞いていいの?
- こんな初歩的なこと恥ずかしい
- 勘違いしてたらどうしよう
控除は節税の話というより、「前提を勘違いしやすい制度」です。
この記事では、確定申告の控除について 聞きにくいけれど、よくある疑問を整理する形でまとめます。
そもそも「控除」って何が引かれるのか
控除とは、
収入から直接お金が戻る仕組みではありません。
- 収入 → 所得を計算
- 所得 → 控除を差し引く
- 残った金額に税率がかかる
👉税金の計算対象を減らす仕組みです。
この前提を勘違いすると、「思っていたのと違う」と感じやすくなります。
医療費控除で聞きにくいこと
Q1:10万円超えないと意味がない?
→ いいえ。
正確には
「一定額を超えた部分が対象」です。
また、
- 家族分を合算できる
- 支払った年が基準
といった点も、意外と知られていません。
Q2:領収書は全部必要?
→ 原則は 明細の作成と保存です。
提出は不要でも、保管義務はあります。
生命保険料控除でよくある誤解
Q1:全部まとめて引ける?
→ 控除には
- 一般
- 介護医療
- 個人年金
と 区分と上限 があります。
払った金額=そのまま控除、ではありません。
Q2:年末調整したら確定申告は関係ない?
→ 原則は年末調整で反映されていますが、申告で調整が必要なケースもあります。
ふるさと納税で聞きにくいこと
Q1:ワンストップ特例を使ったら申告不要?
→ 確定申告をすると、ワンストップは無効になります。
この点を知らずに、「控除されていない」と感じる人は多いです。
Q2:限度額を超えたらどうなる?
→ 超えた分は 単なる寄附 になります。
自動で調整されるわけではありません。
扶養・配偶者控除の勘違い
Q1:扶養は途中で変わっても大丈夫?
→ 年末時点の状況が基準です。
途中で収入が変わっても、最終的な年収で判断されます。
Q2:配偶者控除と配偶者特別控除の違いが分からない
→ 収入額によって 適用される控除が切り替わる 仕組みです。
「両方使える」わけではありません。
控除について「聞いていいのか」迷ったら
控除は、間違えても罰せられる前提の制度ではありません。
- 計算方法
- 必要書類
- 適用条件
これらは 質問して問題ない内容 です。
公的な案内としては 国税庁の情報が基準になります。
他の確定申告トラブルとのつながり
控除の誤解は、次のような勘違いともつながります。
- 申告しなくていいと思っていた
- 副業は少額なら大丈夫だと思っていた
- 会社員は関係ないと思っていた
これらは、こちらの記事で整理しています。
➡ 確定申告でよくある勘違い整理|「自分は関係ない」と思っていた人向け
まとめ|控除は「恥ずかしがらず整理するもの」
- 控除は税金計算の前提
- 勘違いしやすいポイントが多い
- 聞いていい内容がほとんど
- 前提整理だけで不安は減る
このページは、「これ聞いていいの?」を解消するための整理メモ として活用してください。

