なぜこの備えが必要なのか?
地震や台風などの災害時、水道が止まって最も困るのが「飲み水の確保」です。
食料よりも先に命に関わるのが水。
1人あたり1日3リットル必要とされる水を、どう確保すればいいのか不安になりますよね。
でも実は、工夫すれば初心者でも簡単に備えられるんです。
災害時の飲み水確保とは?|初心者向けにやさしく解説

災害時の飲み水確保とは、断水やライフライン停止時にも安全に飲める水を事前に準備しておくことです。
備蓄水だけでなく、雨水・川の水などを一時的に使えるようにする方法もあります。
ポイントは「安全・持続・手軽」の3つ。
市販のミネラルウォーターは最も手軽で確実ですが、収納スペースや賞味期限管理がネックになります。
そこで、浄水器・ウォータータンク・給水バッグなどを組み合わせると、実は自分に合った方法で無理なく備えられるんです。
実は知らない人が多いのですが、自治体の防災ガイドでは「最低3日分、できれば7日分」の水の備蓄が推奨されています。
実践パート|どうやって始める?どう選ぶ?

ステップ①|備蓄水を確保する
まずは1人1日3リットルを目安に、市販の2Lペットボトルで3日分×人数を用意。
例えば4人家族なら、2Lボトル×6本×4人=24本が必要になります。
床下収納やクローゼットの隅などを活用すると、意外とスペースは確保できます。
ステップ②|水を「作れる」手段を持つ
長期の断水に備えて、水を浄化できるグッズも用意しましょう。
- 【携帯浄水器】:川や雨水をろ過して飲み水に変えるアイテム
- 【消毒剤(次亜塩素酸ナトリウム)】:雑菌を殺菌できる手軽な方法
- 【煮沸】:カセットコンロと鍋があれば簡単に除菌が可能
ステップ③|保管と運搬を考える
飲み水を「持ち運ぶ」「使いやすく保存する」ためのグッズも役立ちます。
- 【折りたたみ式ウォータータンク】:非常時に水道水をためるのに便利
- 【給水バッグ】:避難所などで給水支援がある場合に便利
- 【ローリングストック】:普段飲んでいる水を定期的に消費・補充する習慣
“普段でも使える”を意識すると、無理なく備えが続けられます。
よくある疑問とその答え(Q&A形式)

Q1. 飲み水って本当に1日3リットルも必要?
A1. 飲み水としては1〜2リットルで済む場合もありますが、調理・歯みがきなど最低限の生活水も含めて3リットルが目安です。
夏場や高齢者・子どもがいる場合は多めに見積もるのが安心です。
Q2. ペットボトルの水が期限切れ。飲んでも大丈夫?
A2.未開封・常温保存なら、多少の賞味期限超過でも飲用可能な場合があります。
ただし、味やにおいに異変があれば使用をやめましょう。
期限管理が面倒な方は、5年保存水もおすすめです。
プチコラム|わが家の飲み水備蓄ルール

わが家では、非常用水を「キッチン下に12本」「クローゼットに12本」分散して保管。
場所を分けることで、家具の転倒などによるアクセス困難も回避できます。
また、年に1度「水の交換日」を設けて、家族みんなで水を使って料理し、味や飲みやすさを確認。
普段使いの水に非常用水を組み込む“ローリングストック方式”で、賞味期限切れを防いでいます。
さらに、子どもには携帯浄水ストローの使い方を教えるなど、「水のありがたさ」を楽しみながら伝える防災教育も実践中です。
まとめ|少しずつ始めれば大丈夫
飲み水の備えは「一気に完璧を目指さない」ことが長続きのコツ。
まずは2Lのペットボトルを1人1本買うところから始めましょう。
そこに「浄水アイテム」「収納グッズ」を加えることで、災害時の不安がぐっと減ります。
今日からできる小さな備えで、家族を守る第一歩を踏み出してみませんか?