地震や台風などの災害時、水道の停止によって最も困るのが「水の確保」。
特に飲み水の確保は命に直結する重要な備えです。
実は、正しい保存方法を知っておけば、初心者でも手軽に水の備蓄は始められるんです。
災害時の水の保存とは?|初心者向けにやさしく解説

災害時の水の保存とは、ライフラインが止まっても「安全で清潔な水」を一定期間確保しておけるようにしておくこと。
飲み水や調理用の水はもちろん、最低限の生活に使う水(トイレ・手洗いなど)も備える必要があります。
保存の基本は「清潔」「密閉」「適温」。市販のミネラルウォーターは保存が楽で衛生的ですが、量がかさばるのがネック。
そこで、専用の保存容器やウォータータンクに水道水を入れて保存する方法も有効です。
実は知らない人が多いですが、水道水には塩素が含まれているため、密閉容器で保存すれば約3〜6か月は衛生的に保てるといわれています。
ただし保存環境や容器の清潔さによって劣化する可能性もあるため、定期的な点検が重要です。
実践パート|どうやって始める?どう選ぶ?

ステップ①|まずは市販の保存水から始めよう
手軽に始められるのが、長期保存対応のペットボトル水。
5〜7年の長期保存が可能なタイプなら、期限を気にせず備えられます。
1人あたり1日3リットルを目安に、3日〜1週間分を人数分用意しましょう。
例えば4人家族なら、2L×6本×4人=24本が基本ライン。
ステップ②|水道水を保存する方法を取り入れる
より多くの水を確保したいなら、自宅で水道水を保存する方法もおすすめ。
使うのは専用の「ウォータータンク」や「ポリタンク」。
- 【密閉できる容器】…清潔に保ちやすく、雑菌の侵入を防げる
- 【遮光性のある容器】…直射日光を防ぎ、劣化を抑える
保存前には容器を洗剤でよく洗い、しっかり乾かしてから水を入れましょう。
冷暗所で保管し、半年ごとに水の入れ替えを。
ステップ③|ローリングストックで負担軽減
水を普段使いしながら定期的に買い足す「ローリングストック方式」なら、期限切れの心配が少なくなります。
例えば、毎月1ケースずつ買い足して、古い分から消費するサイクルを作ると管理が楽になります。
普段の暮らしとつなげれば、備えも自然に続けられます。
よくある疑問とその答え(Q&A形式)

Q1. どれくらいの水を保存すれば安心?
A1. 最低でも3日分、できれば7日分の備蓄が推奨されています。
飲み水・調理・衛生用を含め、1人1日3リットルが目安です。
Q2. 保存中の水が不安…。飲めるかどうか判断できる?
A2. 水が濁っている、においがある、味に異変を感じたら使用を避けましょう。
水道水保存の場合、半年ごとに交換をルール化すると安心です。
念のため、携帯浄水器や消毒薬(次亜塩素酸ナトリウム)を備えておくのもおすすめ。
プチコラム|わが家の水保存ルール

わが家では、「保存水は玄関収納」「水道水は洗面所の下」と場所を分けて保管。
理由は、地震で一方が倒れてももう一方は使えるようにするためです。
また、年2回「水チェックデー」を設定し、家族みんなで保存容器の洗浄や水の入れ替えを実施しています。
子どもにも“水のありがたさ”を伝える機会にもなり、防災教育にもなっています。
さらに、普段からペットボトル水を常備しておき、消費したらすぐ補充する習慣をつけることで、無理なく水の備えを続けています。
まとめ|少しずつ始めれば大丈夫
水の備蓄は、命を守る最も基本的な防災アクション。
最初は2Lペットボトルを1人1本買うだけでも立派な一歩です。
そこに、保存容器や交換サイクルの工夫を加えれば、安心感は大きくなります。
今日から、できる範囲で水の備えを始めてみませんか?