年金のトラブルは、間違えた人より「何もしなかった人」に多く起こります。
- 通知が来なかったから大丈夫だと思った
- 会社を辞めた後、そのままにしていた
- 扶養のままだと思い込んでいた
これらはすべて、年金手続きでよくある勘違いです。
この記事では、年金で起きやすい 放置・思い込みトラブルを整理します。
勘違い①「会社を辞めたら自動で切り替わる」
実際はどうなる?
会社を退職すると、
- 厚生年金 → 国民年金
- または配偶者の扶養(第3号)
への切り替えが必要になるケースがあります。
しかし、退職=自動切替ではありません。
自分で手続きをしないと、未加入期間が発生することがあります。
勘違い②「再就職したら全部リセットされる」
再就職すると、厚生年金に加入しますが、
- 退職〜再就職の空白期間
- 書類未提出期間
は、自動で埋まるわけではありません。
この空白が、後で記録漏れとして見つかることがあります。
勘違い③「扶養に入っていれば安心」
配偶者の扶養(第3号)は、
- 収入
- 雇用形態
- 勤務時間
などの条件があります。
条件を外れているのに 自動的に第3号のままだと思い込む ケースは非常に多いです。
勘違い④「通知が来ない=問題ない」
年金は、
- 原則:本人申請
- 本人確認ベース
で進む制度です。
通知が来ないのは、問題がないからではなく、手続きがされていないだけ という場合もあります。
勘違い⑤「あとでまとめて何とかなる」
年金の手続きは、
- 期限があるもの
- 事後対応が難しいもの
が存在します。
特に、
- 免除・猶予
- 第3号の切替
は、後出しでの修正が難しい場合があります。
放置が起きやすい理由
年金制度は、
- 長期制度
- すぐ結果が見えない
- 人と比べにくい
ため、危機感を持ちにくいという特徴があります。
結果として、「そのうちやる」が積み重なり、放置になります。
不安を感じたら、まずやること
放置を防ぐために、次の順で確認すると整理しやすくなります。
- 今の年金区分を確認
- 直近の働き方を整理
- 手続きが必要か確認
相談先は日本年金機構です。
個別①とのつながり
「そもそも何年金か分からない」
「聞きにくい」
という場合は、こちらから読むと安心です。
▶ 関連
[年金手続きで「分からない」と言えない時の対処法|今さら聞けない基本整理]
まとめ|年金は「何もしない」が一番のリスク
- 勘違いは誰にでも起きる
- 自動で処理されるとは限らない
- 放置は後から修正しにくい
- 確認だけでも意味がある
この記事は、「何か放置している気がする」と思ったときのチェック用 として使ってください。

