なぜこの備えが必要なのか?
災害が起きたとき、冷静に行動するのはとても難しいものです。
そんなとき、あらかじめ「備えるべきこと」が目に見えていると、安心感が違います。
そこでおすすめなのが、自分の暮らしに合った「防災チェックリスト」。
実は、手軽に作れて、誰でもすぐに始められる方法なんです。
防災チェックリストとは?|初心者向けにやさしく解説
防災チェックリストとは、災害時に備えておくべき物資や行動、家族との取り決めなどをまとめた「確認リスト」のことです。
例えば…
- 備蓄品はそろっているか
- 家具の転倒防止は済んでいるか
- 非常持ち出し袋の中身は最新か
- 家族の連絡手段は共有できているか
など、事前に点検すべきことが「見える化」されることで、準備の抜け漏れを防げます。
実は市販のチェックリストでは、自分の家族構成やライフスタイルに合わない項目も多いもの。
だからこそ、自分でカスタマイズしたチェックリストが有効なのです。
実践パート|どうやって始める?どう選ぶ?
STEP1|目的ごとに分類する
まずは、以下の4つのカテゴリに分けて項目を整理してみましょう。
- 【備蓄品】:食料・水・トイレ用品・衛生用品・医薬品
- 【住まいの安全】:家具固定、ガラス飛散対策、避難経路確保
- 【連絡・行動ルール】:避難場所・連絡手段の共有、安否確認の方法
- 【定期点検】:賞味期限や電池の確認日、持ち出し袋の見直し日
STEP2|“家族に合わせた”項目を加える
以下のように、自分の状況に合わせてオリジナル項目を追加していきます。
- 子どもがいる → おむつ、ミルク、迷子対策グッズ
- ペットがいる → ペットフード、予備リード、ケージ
- 高齢の親が同居 → 服薬管理、補助器具、医療情報メモ
- 持病がある → 予備薬、アレルギー対策
STEP3|ツールを選んで作成&保存
- 紙:手帳や冷蔵庫に貼れるチェック表に
- スマホ:メモアプリやToDoリストアプリで管理
- PC:ExcelやGoogleスプレッドシートなら共有も簡単
「月1回見直す」「防災週間(9月)に家族と見直す」など、定期点検のタイミングも一緒に設定しておくと習慣化しやすくなります。
よくある疑問とその答え(Q&A形式)
Q1. どれくらい細かく書けばいいの?
A1. 最初はざっくりで大丈夫です。
重要なのは“自分が覚えておきたいこと”をリスト化すること。
使いながら気づいた点を随時追加・調整していけばOKです。
Q2. 書くのが面倒で続かないのですが…
A2. 1日で全部書こうとせず、「今日は食料だけ」「次回は家の安全点検だけ」と分けて作業するのがおすすめです。
家族と一緒に作ると話し合いにもなって一石二鳥です。
プチコラム|うちではこう作っています
我が家では、Googleスプレッドシートでチェックリストを作成し、家族全員がスマホでアクセスできるようにしています。
小学生の子どもは「水の在庫チェック係」、高校生は「モバイルバッテリー管理係」など役割分担。
年に2回、見直し日を決めて「防災点検の日」としてチェックするのが恒例行事になりました。
防災は“家族全員で取り組むチーム戦”と実感しています。
まとめ|少しずつ始めれば大丈夫
防災チェックリストは、完璧でなくても自分に合っていればそれでOK。
まずはカテゴリを分けて1つずつ書き出すことから始めてみましょう。
書くことで「今足りないもの」「やっていないこと」が見えてきます。
今日、まずは1項目だけでも書いてみる。
それが、家族の命を守る第一歩になります。